碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

民教協スペシャル「生きることを選んで」を見た

2012年02月12日 | テレビ・ラジオ・メディア

昨日(土)、関東ではテレビ朝日で「民教協スペシャル」が放送された。

民教協こと民間放送教育協会は、「放送を通じて教育の機会均等と振興に寄与することを目的に、昭和42年に文部科学省の認可を受けて設立。それぞれの地域を代表する全国34局の民間放送局で組織され、既存のネット系列を超えて全国をカバーできる民放唯一のネットワーク」だ。

年に1度、スペシャル番組を放送しているが、制作作品は加盟局が提出した企画書を外部審査委員が選考し、決定している。

1999年に放送されたのは、熊本放送が制作した「記者たちの水俣病」だ。

村上雅通さん渾身の1本だった。


今年の民教協スペシャルは山陰放送「生きることを選んで」

難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)の闘病を続ける元テレビ報道記者・谷田人司さん。病が発症後、歩く、食べる、話す、呼吸…と身体の自由を失いながらも、「自由が失われても生きる意味はある」と考え、何とか動く指を使い、そのことを人々に訴え、実践している。彼の闘病と活動にカメラが密着。谷田さんが綴った記録で描くドキュメント。

難病を抱える谷口さん。

身体の自由がどんどん失われていく中で、「生きていていいのか」「生きる意味はあるのか」と自問していく。

途中から、どこか自分に置きかえながら見ていた。

自分が谷口さんの状態になったら、どう思うのか。

どう生きられるのか。

番組は、谷口さんが自分の病気を取材することによって、あらためて「生きよう」と決意するまでを見せてくれた。

しかも一直線の感動物ではなく、悩みや迷いなどとも真摯に向き合っていた。

いいドキュメンタリーでした。

ベン・スティラー主演『ペントハウス』

2012年02月12日 | 映画・ビデオ・映像

映画『ペントハウス』を観た。

ニューヨークのマンハッタンにそびえる65階建てのザ・タワーは、セレブのみが住む超高級マンション。その居住者の望みを満たすサービスを提供しているのが、管理マネージャーのジョシュ( ベン・スティラー)の的確な采配だった。しかし、ある日、ペントハウスに住む大富豪ショウがFBIに逮捕される。証券詐欺の罪を犯し、逃亡を図ろうとしたのだ。しかもショウは自分が捕まることを薄々知りながら、預かっていたザ・タワーの使用人全員の年金を私的流用していた。ジョシュは仲間たちと、ダマし取られた大金を奪い返す決心をする。


「ラッシュアワー」のブレット・ラトナー監督 。

「ナイトミュージアム」の ベン・スティラーが主演。

この人、いいよね(笑)。

「オーシャンズ11」シリーズとか、この間の「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」もそうだけど、チームのメンバーが結束しての“ひと仕事”って、割と好きです。

この映画も、計画実行に至るまでのプロセス(丁寧に描いてある)から、実行中のどきどきまで、十分楽しめた。

そうそう、映画の中で、巨大バルーンのパレードがあって、スヌーピーのキャラたちが、マンハッタンのビルの谷間をふわふわと浮かびながらやって来るシーンがよかった。

ああいうの、日本じゃ見ないもんなあ。

無理に観なくちゃいけない1本ではありませんが(笑)、まさにちょっとした気分転換としては最適です。