碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

岩波書店への応募資格は・・・

2012年02月02日 | 大学

今日は朝から夕方までずっと、4年生全員が集合しての「卒論口頭試問」でした。

中には、現在も就職活動中の学生が何人かいて、「3月31日まで頑張ります」。

一方、新聞には、こんな記事が・・・・


岩波書店、採用で「著者か社員の紹介必要」

岩波書店が2013年度の定期採用をめぐり、応募資格の条件として、「岩波書店著者の紹介状あるいは岩波書店社員の紹介があること」とホームページで告知していることが分かった。

事実上の縁故採用とも取られかねない告知方法で、厚生労働省就労支援室は「あまり聞いたことはない。採用の自由はあるが、厚労省としては基本的に広く門戸を開き、応募者の適性、能力に応じた採用選考をお願いしている」と話している。

同社では13年度、若干名の採用を予定している。

(読売新聞 2012.02.02)


こりゃ、すごい(笑)。

というか、「ホームページで告知」ってのも、すごいです。

さっそく岩波書店のHPを開いたら・・・

『2013年度の社員採用は一般公募ではなく、岩波書店著者もしくは岩波書店社員の紹介を応募条件として行います。詳しい応募要項はここをクリックしてご覧ください。』

おお、ほんとだ。

さぞ身元も確かで優秀な人材が集まることだろう(笑)。


『日本経済新聞』で、「ラジオ通販」についてコメント

2012年02月02日 | メディアでのコメント・論評

『日本経済新聞』の「ラジオ通販」に関する記事でコメントしています。

市場規模、なんと770億円!(笑)

100万円を超える(家の)外壁や屋根のリフォームの注文も結構あるそうです。


シニア、通販はラジオで 
なじみの声”信頼”
実物見なくても「つい買っちゃう」

ラジオ番組の合間に流れる通信販売コーナーで買い物をする人が増えている。日本通信販売協会(東京・中央)によると、2010年度のラジオ通販の市場規模は約770億円で5年前に比べ6割増。

東日本大震災後にラジオ聴取者が増えたことも足元の販売を引き上げる。インターネットやテレビによる通販が盛んとなり商品の選択肢が広がるほど、なじみのパーソナリティが薦める “信頼感”が際立ち、シニアらの購買意欲を引き出している。

(中略)

ラジオ通販の利用者は「8割方がシニア層」(文化放送)だ。注文方法の9割が電話で、ネットは1割にすぎない。電話注文の際に、商品の詳細を尋ねる客も多く、通話時間が10分を超えるケースも珍しくないという。

実際の商品を見ずに買い、返品率も1%未満と低いラジオ。この現状についてメディア論が専門の上智大学の碓井広義教授は「ラジオは聴取者個人に語りかけてくるパーソナルメディア。聴取者はパーソナリティーの商品紹介を疑似的な口コミ情報として受け取っている」と指摘している。

(日本経済新聞 2012.02.01)