碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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『ドラゴン・タトゥーの女』はズンとくる

2012年02月20日 | 映画・ビデオ・映像

『ドラゴン・タトゥーの女』、観てきました。

これはズンときます(笑)。

「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー監督。

オープニングから、暴力とエロスを象徴するスタイリッシュな映像と、
レッド・ツェッペリン「移民の歌」のカバー曲が、脳細胞をキックする。

一気に作品世界へと引き込まれた。


謎を追うダニエル・クレイグが、「007」とは違った渋さでいい。

しかし何といっても、クレイグの助手を務める”ドラゴン・タトゥーの女”
リズベットを演じるルーニー・マーラが圧倒的な存在感だ。

二人が、徐々に真相に迫って行く過程は、見ていて、ぞくっとした。

舞台が冬のスウェーデンというのもいい。

物語の雰囲気に大きく作用している。

ふと、全く違う場所ながら、「ツインピークス」を思い出したりした。

街を走るクルマがボルボばっかりってのは当然として、エプソンのプリンターが大映しになったのには、びっくり。

エプソンの社長(親戚の碓井稔くん)に教えてあげたくなった(笑)。


ああ、それにしても、「映画だなあ」「映画ならではだなあ」と思いながら、映画館を出られるってのはシアワセなんだよなあ。

映画好きには、特にオススメです。