ダラダラ7時間以上放送
東京マラソンの無意味
東京マラソンの無意味
何のため、誰のために7時間以上も放送しているのか――。
26日に行われ、日本テレビが放送した「第6回東京マラソン」。藤原新が2位に入り五輪出場をたぐり寄せたが、ダラダラ放送する必要がないという声しきり。
例年は有名人も走るというので注目を集めてきたが、今年はお笑い芸人が多く、小粒。大物、スターら目ぼしいランナーは見当たらなかった。
目立ったのはゴールで話を聞いていた司会の久本雅美や、昨年「24時間テレビ」のチャリティーマラソンを走り、今回も付き合いで走っていた徳光和夫くらい。お笑いではオードリー・春日俊彰が名前が売れている方だが、ご覧のチャラケた格好のダラケぶりだった。
一般ランナーがポリシーを持って走るのはいいとしても、長時間タレ流す意味があるのか。
上智大教授の碓井広義氏(メディア論)が批判する。
「正月の箱根駅伝なら伝統もあるし、恒例のスポーツイベントして興味を持って見る人が多い。でも、東京マラソンは東京都という自治体が肝いりの市民マラソンがメーンです。
民放がそれを長時間、放送するのは疑問だし、放送するなら東京都が株主のTOKYOMXでいいと思う。日本テレビとフジテレビが交互に担当している今の態勢は電波の無駄遣いだと思います」
テレビ局には、よほど流すものがないとしか考えられない。
(日刊ゲンダイ 2012.02.27)