碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

『日刊ゲンダイ』で、「東京マラソン」中継についてコメント

2012年02月28日 | メディアでのコメント・論評

ダラダラ7時間以上放送 
東京マラソンの無意味

何のため、誰のために7時間以上も放送しているのか――。

26日に行われ、日本テレビが放送した「第6回東京マラソン」。藤原新が2位に入り五輪出場をたぐり寄せたが、ダラダラ放送する必要がないという声しきり。
 
例年は有名人も走るというので注目を集めてきたが、今年はお笑い芸人が多く、小粒。大物、スターら目ぼしいランナーは見当たらなかった。

目立ったのはゴールで話を聞いていた司会の久本雅美や、昨年「24時間テレビ」のチャリティーマラソンを走り、今回も付き合いで走っていた徳光和夫くらい。お笑いではオードリー・春日俊彰が名前が売れている方だが、ご覧のチャラケた格好のダラケぶりだった。

一般ランナーがポリシーを持って走るのはいいとしても、長時間タレ流す意味があるのか。

上智大教授の碓井広義氏(メディア論)が批判する。

「正月の箱根駅伝なら伝統もあるし、恒例のスポーツイベントして興味を持って見る人が多い。でも、東京マラソンは東京都という自治体が肝いりの市民マラソンがメーンです。

民放がそれを長時間、放送するのは疑問だし、放送するなら東京都が株主のTOKYOMXでいいと思う。日本テレビとフジテレビが交互に担当している今の態勢は電波の無駄遣いだと思います」


テレビ局には、よほど流すものがないとしか考えられない。

(日刊ゲンダイ 2012.02.27)


「藤子・F・不二雄ミュージアム」の見学

2012年02月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

ずっと行きたいと思っていた「藤子・F・不二雄ミュージアム」。

ようやく見学することができました。



完全予約制のため、原画を中心とした展示をじっくりと眺めることが可能で、とても満足。

藤子・F・不二雄こと藤本先生の絵は、線がやさしくて、キレイで、見ていると、あたたかい気持ちになります。

たくさんの作品の中でも、小学生の頃に出会った「オバケのQ太郎」や「パーマン」が、今も好きなんだなあ、と再認識しました。

3階まで上がると、そこはちょっとした庭園になっています。






パーマン1号・2号が芝生に寝転がっていたり(笑)。






オバQもいた。






そうだ、2階のテラスで、噂の「きれいなジャイアン」も見たのだ(笑)。




ドラえもんの「どら焼き」、ドラミちゃんの好きな「メロンパン」、コロ助の
「コロッケ」などを食べながら、休憩。














展示の中で一番興味深く見たのは、藤本先生の再現された書斎で、中でも巨大な書棚にならんだ本の背表紙を見せてくれるビデオにクギ付けになりました。

さまざまなジャンル。特に映画関係の本が多かった。

自分で集め、構築した膨大なデータベースを背景に、子どもたちに間違ったことを伝えないよう注意して、細部まで丁寧に漫画を描いていたことに感心しました。

また行ってみたいミュージアムです。