碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

今週の「読んで(書評を)書いた本」 2012.02.19

2012年02月19日 | 書評した本たち

川本三郎さんの『郊外の文学誌』が出版されてから約10年になる。

先日、岩波現代文庫の新刊となり、再会した。

「昭和の懐かしい郊外住宅地を描いた」一冊として、貴重な本だ。

この中に「多摩川沿いのサバーピア」という章がある。

村上龍「テニスボーイの憂鬱」、林芙美子「多摩川」、つげ義春作品などが語られるが、山田太一脚本の「それぞれの秋」や「岸辺のアルバム」も登場する。

この2本のドラマ、今の年齢で見たら、どう感じるのか。

そんなことを思いながら再読しました。


今週の「読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。
 
堂場舜一 
『ヒート』 実業之日本社 

冨沢 満 
『僕のNHK物語~あるTVドキュメンタリストの追想』 バジリコ

関川夏央 
『「解説」する文学』 岩波書店

永 六輔 
『上を向いて歩こう 年をとると面白い』 さくら舎

GAMO 
『山岳マンガ・小説・映画の系譜』 山と渓谷社

山田哲司 
『天空の軌跡』 光村推古書院


* 上記の本の書評は、
  発売中の『週刊新潮』(2月23日号)
  に掲載されています。