『東京新聞』に連載しているコラム「言いたい放談」。
今回は、今期のドラマとその原作小説について書いています。
ドラマを読む
今期の連続ドラマには人気作家の“原作もの”が多い。
TBS「運命の人」は言わずと知れた山崎豊子作品。沖縄返還協定の裏に密約があることを報じた毎日新聞の西山太吉記者と、資料を渡した外務省の女性事務官が逮捕された事件がモデルだ。
原作の主人公はドラマで本木雅弘が演じるよりも骨太で泥臭いイメージ。西山本人が書いた「沖縄密約―『情報犯罪』と日米同盟」との併読も面白い。
同じTBSの「ステップファーザー・ステップ」は宮部みゆきが20年前に発表した作品だ。小説の主人公は35歳でドラマの上川隆也より若いだけでなく、性格もライト感覚な泥棒になっている。
またフジテレビ「ストロベリーナイト」は誉田哲也の姫川玲子シリーズ第1作。ドラマにおける竹内結子の姉御風ヒロインもいいが、独特の暗さをまとう小説の姫川もまた“いい女”だ。誉田のもう一つのシリーズ「ジウ」も昨年、テレビ朝日でドラマ化された。
日本テレビ「ダーティ・ママ!」は、「救命病棟24時」などの脚本家・秦建日子(はた・たけひこ)の小説である。映像が浮かんでくる作品だが、ヒロインの丸岡高子を演じる永作博美のビジュアルと強引さは予想以上のインパクトだった。
小説をベースにしていてもドラマはあくまでも独立した創作物。原作との違いを探してみるのも一つの楽しみだ。
(東京新聞 2012.02.08)
・・・・あとは「聖なる怪物たち」(テレ朝)が河原れんの小説が原作だし、「13歳のハローワーク」(これもテレ朝)は村上龍の本(小説じゃないけど)が元になっていますね。