遊びをせんとや

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人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

久しぶりの新刊単行本 ~おんなの女房~

2022-05-19 08:06:38 | ブックリスト
書評欄でやたら褒められていた話題の本である。



図書館で予約をいれようとしたら1冊の本に41名の予約が入っている。
こりゃ拉致が空かない。
一応、彼女蝉谷めぐ実さんの一つ前の「化け物心中」に予約を入れる。こちらは3人目。
それが4月の中旬。でもまだ予約メールは来ない。

前作の「化け物心中」も今回の「おんなの女房」も江戸期の歌舞伎の役者の話である。
でも今回の「おんなの女房」が絶賛されている。

弱冠30歳。早稲田大学文学部映像演劇コースご出身。
祖母に連れられて幼い頃より歌舞伎に親しむ。

いやー、これは読みたい。

意を決して楽天ポイントが今月はすごく沢山あったので、購入。

即読みでした。

ネタバレになるからあまり触れませんが、
さぞかしテレビドラマにしたら映えるだろうなというストーリーでした。
歌舞伎を長年観てきた者としてはそれぞれの舞台が眼に浮かびます。

主人公の女房の心情が暖かく語られていて作者とほぼ同年代の女の人の健気な心意気が伝わってきます。

実在の役者ではない物の
故杉本苑子さんの脱疽のため手足を失ってでも舞台に立った三代目田之介の「女形の歯」を思い出しました。
三代目田之介あたりがモデルかも知れない。(あくまでも個人の感想です。)

この場面を上白石萌音の主人公で映像で観てみたいという場面がありました。

是非、ご一読を。