竹の寺(地蔵院)
かなり以前のことですが
関西に住んでいた従姉妹から
「苔寺がとても良い」と聞いたことがあり
以来、行ってみたいと思っていました。
けれど…往復葉書での
申し込みが必要なこともあって
そのうちに…と、
延ばし延ばしにしていました。
「この際、出掛けてみるか…」
てなことで重い腰を上げ
申し込みも済ませて
やっと行ってみることに。
そんなことで、
苔寺の近くにあるお寺も廻ることにして
京都駅から朝早いバスに乗りました。
地蔵院(竹の寺)
(京都市西京区山田北ノ町)
頓知で有名な一休さんこと
一休宗純禅師ゆかりの寺。
境内の竹林が見事なことから
「竹の寺」ともよばれています。
竹林はもちろん、
紅葉も青もみじも美しく
「そうだ 京都、行こう。」の
キャンペーンポスターにも使われています。
※ お寺の中は撮影禁止のため
写真はありません。
次は歩いてすぐ側にある
鈴虫寺に向かいました。
華巌寺(鈴虫寺)
(京都市西京区松室地家町)
お寺の中では鈴虫が飼育されており
その音色が響き渡る中で、
和尚さんによる法話が行われます。
30分程の法話ですが
お話は涙が出るほど面白おかしく
みんなで笑い転げました。
思いもかけず愉しいひとときでした。
もう、紅葉の時期は
終わっていましたが
あちらこちらにまだ名残があり
少し前まで
どんなに綺麗だったことかと
思い描きながら歩きました。
そうこうしているうちに
お昼時になりましたが
この近くには
似たようなお蕎麦屋さんが
二軒並ぶだけ。
右にするか…左にするか…迷って
「エイやーっ」と、
左のお蕎麦屋さんに入りました。
門前とろろそば
苔乃茶屋
夫が食べました。
名物のとろろそば。
「おいしい」と言っておりました。
私が食べました。
そりゃ、このあたりは
とろろそばが名物らしいけど…
京都に来れば、これよこれ!
てなことで、にしんそば。
底冷えがするような
洛西の山麓で食べた温かい蕎麦は
美味しくて温まりました。
苔寺の指定時間には
まだ間があったので
こんなのも飲みました。
甘酒と珈琲
身体も温まったことだし、
予約の葉書を手に、
いざ、苔寺に向かいます。
西芳寺(苔寺)
(京都市西京区松尾神ヶ谷町)
指定された時間の
午後一時に行ってみれば
すでに沢山の人たち。
そこで意外に思ったのは…
外国人はもちろんのこと
高齢者もほとんど見かけず
若い人たちばかりだったこと。
全員が本堂に集まり
和尚さんに合わせて
「般若心経」を三回と
「座禅和讃」を一回唱和。
「般若心経」は、
法要の席などで耳に馴染みがあるものの
100人を越える人たちが一斉に唱えると
それなりのリズムが出来て
まるで
コーラスに参加しているようでした。
和尚さんに引率されて
本堂をあとにし、
庭や苔についての説明を受けます。
庭は、上段の枯山水庭園と
下段の池泉回遊式庭園の2段からなり、
「心」の字を描く
黄金池の周囲を約120種の苔が覆う
広くて美しいもので
世界遺産にも登録されています。
都会の喧噪から離れ
静謐な空気の中
とても気持ちが落ち着きました。
あー、来て良かった。
心からそう思いました。
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