伊豆高原 城ケ崎温泉
花吹雪
(静岡県伊東市八幡野)
「花吹雪」は、
4000坪に及ぶ国立公園の森の中に
五つの宿泊棟が点在していて
三つの料理茶屋と
趣向の異なる
源泉かけ流しの湯殿が
九つあるという温泉宿です。
所用で伊豆に行くついでに、
「花吹雪」に
お泊りすることに。
用事を済ませて宿に着いたのは
ちょうどチェックインの時間
ウエルカムドリンクは
「森のお茶」
添えてあるお菓子は
希少な「さぬき和三盆糖」を
固めた干菓子。
「森のお茶」は
明日葉、磯菊、ぼたん防風
甘茶、レモングラス、松葉
黒文字、うこんの根、ニッキ
ルイボスティ 計10種で
このお茶が美味しくて
お代わりしてしまうほど。
伊豆高原は去年の夏まで
義実家があったので
数えきれないほど通ったところ。
この「花吹雪」さんにも
昼食や夕食で
何度もお邪魔しましたけれど
宿泊するのは初めてなので
いろいろと説明を受けながら
部屋に案内していただきます。
部屋数は全部で20数部屋程。
その中で2部屋しかない
洋室を希望しました。
ベッドにごろんと寝転んでも
森の緑がよく見えました。
少し寛いでから
源泉かけ流しの湯殿に。
森の中の小道を通って。
九つある源泉かけ流しの
湯殿の一つ。
湯殿の予約は不要で
空いていれば入り
鍵を閉めれば
外に「入浴中」の灯りがつくので
一人でのんびり浸れます。
夕暮れ時には
樫の木の拍子木が打たれ
カチーン、カチーンと
花吹雪の森の中を巡っています。
するすると夜の幕明けです。
そんな中、夕食に
倶楽部ハウス (食事処)
食前酒
自家栽培やまもも酒
夫は生ビール
私は花吹雪特製カクテル
和のモヒート「森夢幻」
先付
嶺岡豆腐
江戸時代からの伝承料理
花吹雪独自の仕立てだそうです。
お酒は京都の
「澤屋まつもと」
夫が選びましたが、
静岡に来たのに
何で京都なんだか…。
ぐい飲みは数ある中から
自分で選びますが
これが…迷うのです…。
八寸
天城あまごの甘露煮
水茄子と国産合鴨の煮合わせ 茗荷
素揚げ新銀杏 いちょう丸十 蓮根
うずわの叩き(カツオ) 針獅子唐
鶴の器の蓋を取れば
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天城あまごの甘露煮
御造
赤はたの薄造り
(薬味) すだち 藻塩
自家製ポン酢
赤はたは、
料理長自らが釣っていらしたそうで
鮮度が良くコリコリして
すこぶる美味でした。
蓋物
ズワイ蟹入り飛龍頭
春菊餡 水茄子
飛龍頭の中にはズワイ蟹が
一本まるまる入っていました。
後添えの水茄子は焼いてから
調理したものだそうです。
中猪口 (お口直し)
すだちと天城山葵のソルベ
白い器に白いソルベで
中が全く見えず
良くない写真になりました。
焼物
紅富士ますの自家製塩麹焼き
菊花蕪 エリンギのお浸し
焼く前のますの串打ちが
見たかったです…。
お皿も温められており
ますも適度な脂ののり具合でした。
添えられた笹があまりにも
小さくて珍しかったので
給仕の方にお尋ねしたところ、
森の中に自生しているものだといい、
笹の名前も教えてくださいました。
せっかく聞いたのに
名前を忘れてしまいました…。
御飯
秋刀魚の炊き込み
しょっつる仕立て
留椀
天然きのこの伊豆味噌仕立て
なめこ さわもたし むきたけ
香の物
胡瓜の黒文字漬け
茗荷の甘酢漬け(赤紫蘇で)
汐吹昆布
料理屋菓子
自家製和三盆糖わらび餅
美味しかった懐石料理も
デザートでオシマイ。
夜の暗さと
ひんやり静寂をまとった
森の小道を通って
部屋に戻りました。
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