今日から3月議会が開会されました

2011-02-23 13:51:28 | 東村山市の政治、議会

今日23日、2011年3月定例会が開会

私は、厚生委員会で採択された請願の報告を行いました。
障害児の移動支援を求める請願です。

東村山市は、障害のある方々の社会参加などのための移動支援事業、ガイドヘルパーを利用することのできる条件を16歳以上と規則で定めています。
従って小学生や中学生は利用することが出来ません。

昨年、あるお父さんから、
『子どもが特別支援学校に入学するが、学童にも通わせたい。学校の送迎バスの停留所と学童までの移動支援をお願いしたら、東村山市では学童の移動支援は行っていないといわれた。何とかならないでしょうか?』
というメールをいただいた。

幾度かメールでのやり取りをさせていただいた後、請願を出していただきたい旨お願いをした。なぜなら、一般質問や予算決算の審査では、深く突っ込んだ議論をすることが出来ないからだ。
お父さんも、承諾をしてくださり、請願が厚生委員会で議論できた。

以前から、障害のあるお子さんをお持ちの保護者の方々は移動支援の必要性を訴えておられたが、学齢期は保護者が面倒を見るべきとの考えの下、年齢制限が緩和されてこなかった経緯もある。

年齢制限について所管は
「障がい者の支援費制度のスタート時、利用用件、時間数などの決定に際し、お医者さん、教育委員会相談員、福祉施設関係者、障害者相談員、障害者団体などの関係者で構成された支援費支給決定基準策定協議会で基準を決めた」
「支給決定基準策定協議会で議論をした結果、原則としてはご両親が見るのが適当という判断をした」
と説明をしていました。驚きです。

しかし、所管は、その必要性を認め、2011年度後半、10月から年齢制限を廃止し、移動支援の時間給付を月4時間からスタートすると発表。

この時間をめぐって更なる議論が行われました。
厚生委員会のメンバーである日本共産党の山口みよ議員が近隣の自治体の実施状況を調査したところ、
小中学生が給付の対象のなっているのはもちろん、給付時間も東村山市が計画しているよりはるかに多いということも指摘されました。

所管が調査した資料によれば、近隣市の移動支援に関する1月当りの給付時間は

 小平市   小学生 10時間   中学生 15時間 

 東大和市  小学生 13.5時間  中学生 13.5時間

 清瀬市   身体介護有で40時間 身体介護無い人で15時間

 東久留米市 小学生10時間 中学生20時間

等というものでした。

この資料を見て、厚生委員会一同ビックリ、これと比べて大いに見劣りがするわが東村山市の計画に、もっと何とかならないのかという議論が大いにされました。

 

いずれにしても、2011年10月からスタートするわけですが、この制度の急激な拡充に保護者の皆さんとともに取り組まなければならないと、請願の審査報告を作りながら考えました。