奄美大島の元風景の一つである。
私の生まれ育った町は、瀬戸内町(せとうちちょう)という自治体の
古仁屋(こにや)という町である。
町役場や県の出張所、警察署、銀行、郵便局、高校などがあり、
一定の規模のいわゆる町なので上記のような風景はない。
私の実家から集落で3つほど先、車で15分程度の”嘉鉄(かてつ)”という集落の風景である。
サンゴの石を積んで垣としている。
石は黒ずみ、年月を感じさせる。
中にはイタビカズラでおおわれているものもあり
実もついていてなかなか風情がある。
車道は主に集落の外側にあり、中の道は大変狭い。
集落には小学校があるが、中学校は以前に古仁屋中学校に統合された。
集落の方々の意向だったという。
奄美の集落はほとんどが海に向かって作られているので
どの集落もきれいな海岸を持っており、
海の中ではサンゴや熱帯のきれいな魚が泳いでいる。
そして、風を防ぐために、サンゴの石垣が作られている。
他の集落でも残っている。
これらの集落を訪ねるのも島に帰る楽しみの一つである。