ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

国際討論クラブ”ヴァルダイ” 報告書”ロシアと日本の和解:機会と限界”を発表

2017-09-02 11:55:46 | 日記


2017年09月01日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[国際討論クラブ”ヴァルダイ” 報告書”ロシアと日本の和解:機会と限界”を発表]
国際討論クラブ”ヴァルダイ”(Международный дискуссионный клуб “Валдай”)は、東方経済フォーラムに先立ち、報告書”ロシアと日本の和解:機会と限界”(Российско-японское сближение:возможности и ограничения)を発表した。
報告書は、クリール列島におけるロシアと日本の共同活動は、2国間の協力、信頼の強化に大きく貢献することができるが、ロシア側は、領土の開発を優先目的とする特殊な制度を導入し、ロシアの法律に基づいて行われなければならないと考えているとし、一方の日本は、ロシアの管轄下に落ちないよう、特別な国際レジームの設定が必要だと考えていると言及している。
また今年2017年8月、南クリールに先行発展特区“ТОР”(Территории Опережающего Развития)が設立され、日本企業は、これに参加することがロシアの管轄権に入ることを意味し、それを恐れている一方で、中国、韓国などの第3国の投資の可能性を懸念していると指摘している。
報告書は、まだ、ロシアと日本が南クリールでの共同活動について、相互に受け入れ可能な方法を見つけるには至っていないと結論付け、今後、長期的で強固な経済協力をするための環境づくりを勧告している。
”ヴァルダイ”クラブの名称は最初の会議が行われた場所を讃える形で名付けられており、最初の会議がヴァルダイ湖の近くで開催されたことにちなんでいる。
”ヴァルダイ”クラブの主な目的は、国際的な知的プラットフォームとして、専門家、政治家、公人やジャーナリストなどの間で開かれた意見交換を促進することであり、国際関係、政治、経済、安全保障、エネルギーあるいは他の分野における現在の地球規模の問題について先入観のない議論を行うことで、21世紀の世界秩序における主要な趨勢や推移を予測している。
”ヴァルダイ”クラブの知的可能性は、ロシア国内外で非常に高く評価されている。
長年にわたって、同クラブの会議には、世界62ヶ国から成る国際科学コミュニティーから900人以上の代表が出席している。
これには、世界最大のシンクタンクや、ハーバード大学、コロンビア大学、ジョージタウン大学、スタンフォード大学、カールトン大学、ロンドン大学、カイロ大学、テヘラン大学、華東師範大学、東京大学、テルアビブ大学、メッシーナ大学、他にジョンズ・ホプキンス大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、キングス・カレッジ・ロンドン、パリ政治学院らの教授も含まれている。
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