2017年09月01日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[韓国水協銀行“スケトウダラ資源回復プロジェクト”支援積立商品を発表]
2014年より行われている韓国の“スケトウダラ資源回復プロジェクト”に関連し、同国水産協同組合銀行は、これを支援する積立式商品を発売したと2017年8月31日発表した。
韓国一般紙(WEB)が伝えた。
この商品には、誰でも参加することができる自由積立式で24カ月以上、36ヶ月以内で月100万ウォンまで、回数制限なしに納入することができる。
韓国水産協同組合中央会の水産物流通チャネル、“水協ショッピング”と“海マート”で使用した“水協カード”の実績に基づき、最高1.0%の優遇金利が適用、今年2017年末までに登録する顧客には、特別なプロモーション金利0.5%が追加され、2年間で最高3.5%、3年間で最高3.7%の金利が提供される。
この商品に加入すると、“スケトウダラ資源回復プロジェクトを支援するため、年間平均残高の0.1%を漁協銀行が基金に拠出する。
スケトウダラは1970年代まで、韓国近海で最も多く獲れる国民の魚だったが、気候温暖化と海水温度上昇などの影響で漁獲量が減少、現在、商業的対象資源となっていない。
韓国政府は、“スケトウダラ資源回復プロジェクト”に乗り出し、昨年2016年、世界初のスケトウダラ完全養殖に成功、稚魚を放流するなど、当該資源の回復を試みている。
水産協同組合銀行の関係者は、「今回の商品は、国民にスケトウダラ資源回復に関心を持ってもらう意味で企画された」と述べた。