ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

西サハリン沖合タタール海峡でスルメイカ約35トンが漁獲される

2017-09-08 15:11:06 | 日記
2017年09月08日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[西サハリン沖合タタール海峡でスルメイカ約35トンが漁獲される]
今年2017年漁期、西サハリン沖合タタール海峡で、約34.5トンの*スルメイカ(Тихоокеанский кальмар:チホーオケアンスキー・カリマル:太平洋イカTodarodes pacificus)を、来遊を確認した同年8月上旬から、地元ロシア漁業者が漁獲した。
ロシア一般紙(WEB)が伝えた。
ロシア漁業において、スルメイカは主に南クリール海域でトロール漁船により漁獲されてきた。
スルメイカ資源は例年この時期、日本海からタタール海峡まで広く分布している。
現在、西サハリン沿岸ではクリリオン岬(45.54N:西能登呂岬)からアレクサンドロフスク(50.54N)にかけて、3社がスルメイカを対象とした操業を行っているが、“Тирса”(チルサ)社が漁獲を牽引している。
漁業専門家は、スルメイカ漁業の効率化のため、本格的な魚群探査の必要性を指摘するとともに、漁獲物の適切な処理と利用に関する整備を求めている。
なお、スルメイカにTAC設定はないが、今年2017漁期、ロシア科学研究機関は、南クリール海域で約2万9,700トン、西サハリン海域で約2,400トンの漁獲勧告を行っている。
*原口聖二:ロシア漁業は、北クリール以北、北太平洋に主に分布するドスイカ(Командорский кальмар:コマンドルスキー・カリマル:コマンドル・イカ Berryteuthis magister)を伝統的に漁獲、利用してきたが、スルメイカについては、ほぼ未利用資源として、これまで位置づけてきた。

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ロ韓漁業協力 投資クオータと漁獲割当の追加について協議

2017-09-08 11:02:39 | 日記

2017年09月07日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロ韓漁業協力 投資クオータと漁獲割当の追加について協議]
2017年9月6日、ウラヂオストクで開催されているロシア東方経済フォーラムの枠組みにおいて、ロ韓漁業協議が開催され、投資クオータと政府間協定に基づくスケトウダラとサンマの追加漁獲割当について話し合いが行われた。
ロシア業界紙(WEB)が伝えた。
ロシア側は、ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフ、韓国側は海洋水産部長官キム・ヨンチュンがそれぞれ代表を務めた。
昨年2016年、やはり東方経済フォーラムにおいて、ロシア漁業庁と韓国海洋水産部は、ロシア極東水産投資プロジェクトに関する覚書を締結している。
双方は、このプロジェクトに関する対話を継続した。
シェスタコフは覚書の締結により、韓国の投資が促進されたと指摘している。
覚書の枠組みの中で、造船、船舶修理、凍結、冷凍、加工施設、貿易・物流センター建設などのロシアと韓国の企業間の投資協力プロジェクトが支援される。
また、ロシアの排他的経済水域におけるスケトウダラとサンマの漁獲枠の追加割当を韓国に提供する可能性の問題についても議論した。
双方は、2017年4月、モスクワで開催された第26回ロ韓漁業委員会の結果に基づき、極東漁業への投資プロジェクトの具体的な提案と追加的漁獲割当の連動性を確認した。

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