2018年08月31日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[韓国大型巻き網業界 ロシア南クリール海域操業を検討]
韓国大型巻き網業界はロシア南クリール海域の操業を希望している。
韓国一般紙(WEB)が伝えた。
韓日漁業協定を妥結することができず3年目をむかえ、経営難に直面している大型巻き網業界がロシアの南クリール海域操業を検討していることが分かった。
2018年8月29日、大型巻き網水産業協同組合は、韓日漁業協定決裂長期化による漁場縮小と業種別競争の激化など取り巻く環境が厳しく、同漁業の存続を目的とする基盤作りのために、ロシアの南クリール海域などの新規漁場開拓が必要であると発表した。
一方、韓国海洋水産部は、業界からまだ要望書などが受理された状況ではなが、もしそのような行動がある場合には真剣に検討したいとしている。
なお、大型巻き網漁船がロシア水域で操業を行うためには、漁獲割当、操業期間など条件を決定する韓ロ漁業委員会の協議、合意を経なければならない。
(報告担当者 原口聖二:韓国サンマ漁船もロシア南クリール海域の許可を得ているが、北方領土周辺海域を避けることとなっている。)