2018年08月25日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[米中貿易戦争 アラスカ州選出上院議員サリヴァンは”漁業者ファースト”を求める]
アラスカ州選出上院議員ダン・サリヴァンは、2018年8月23日、水産業界支援のため米国国際貿易委員会の公聴会で証言を行った。
サリバンは、トランプ政権が中国から輸入される製品2,000億ドル相当の第3弾の関税措置案に反対する証言を、米国国際貿易委員会(USTR)委員会301委員会の公聴会で行った。
この対象製品には、主にアラスカの漁業者が漁獲した9億ドルの米国産水産物が含まれている。
サリヴァンは、赤字を是正し、公正な貿易を国家が維持するためには、多くの作業が必要だと知っているが、米国漁業者を第1に考え、アラスカ漁業を支援すべきだと語った。
また、サリヴァンは、第3弾の関税措置案の対象となる製品のうち、9億ドル以上が米国の水産物であり、主にアラスカの漁業者によって漁獲され、その多くは再び米国市場に向けられているものだと言及、これが中国人漁業者が中国漁船で漁獲した製品なら、おそらく自らも理解するだろうが、そうではないと指摘した。
サリヴァンは、関連する中国製品を貿易措置案(第3項・第16項)から撤廃する検討を要請、現在の提案は、ロシアや中国の業界に有利で、それが政権の意図ではないと確信していると語り、それを変更することを求めると加えた。