ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

CV19を教訓に ロシア漁業 改めて他国加工能力に依存しないための対策をトルトネフが指摘

2021-02-10 11:05:20 | 日記

 

2021年02月10日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[CV19を教訓に ロシア漁業 改めて他国加工能力に依存しないための対策をトルトネフが指摘]

年間漁獲量が180万トンに及ぶ、ロシアのスケトウダラ漁業は、洋上でH&G(ドレス)を生産、中国へ輸出し、同国がフィレ加工してヨーロッパ市場へ再輸出することを主流として成立してきた。

2021年も年明け1月1日から、ロシア漁業にとって最も重要な春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業”Aシーズン”が既に開始されている。

しかし、当該操業製品の主要供給陸揚げ港となる中国の大連と青島が新型コロナウイルス(以下CV19)拡散防止対策で、閉鎖状態となっており、ロシア漁業は重大な危機に直面している。

ロシア副首相兼極東連邦管区大統領全権代表トルトネフは、ロシア漁業庁長官シェスタコフと会合を行い、この現状がロシアの経済的利益と、業界で働く国民の収入に深刻な脅威をもたらしていると語り、あらためて今回のCV19クライシスを教訓に、ロシアの陸上施設での処理能力の拡大、発展にインセンティヴを与えるため、一連の措置を講じる必要があると指摘した。

また、ロシア動植物衛生監督局外、関係省庁部局が多くの取り組みをしているが、中国側がどのような主張をしているのかを正確に把握し、対応することが現状不可能に近いと言及、今後とも海外需要にこたえることが重要なことに変わりはないものの、政府は現在、ロシアの水産業の近隣諸国加工市場への依存を減らすことに力を注いでいると語り、まず、国内での加工能力の強化が必要だと強調した。

これらの目的のために、投資クオータのメカニズムの活用が効率的であり、陸上加工場建設のための一連の支援策を早急に準備する必要があるとトルトネフは加え、プロジェクトの審査期間を短縮し、土地を割り当て、優先体制を構築すると語った。

これらすべての措置は、今後1年半から2年で建設の可能性を確保し、処理需要をカバーできるようにする必要があり、シェスタコフは製品物流に補助金を準備し、代替の市場開拓を強化していくことを確認したと語り、計画を前倒しして、陸上加工場建設のための投資クオータを運用する予定だと加えた。

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ロシア 遠方漁場の開発へ 成長産業化推進 2021年02月10日 日刊水産経済新聞

2021-02-10 10:41:02 | 日記

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