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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

韓国海洋警察庁 北朝鮮海域スルメイカ違法操業の中国漁船を中国当局へ引き渡し

2021-08-04 18:12:06 | 日記

 

2021年08月04日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[韓国海洋警察庁 北朝鮮海域スルメイカ違法操業の中国漁船を中国当局へ引き渡し]

韓国海洋警察庁は、北朝鮮海域でスルメイカを違法漁獲したと疑われる、東海(日本海)韓国海域を南下した中国漁船を拘束、中国当局へこれを引き渡したと2021年8月2日発表した。

中国漁船“Yodaneo 26013”(290トン)の乗組員84名は、同年6月22日、北朝鮮海域へ入域、当該海域で違法漁業を行っていたと疑われる約4週間後の同年7月17日、東海南下中、慶尚北道鬱陵島東の海域で韓国海洋警察に拘束された。

当時、海洋警察警備艦艇と海洋水産部漁業指導船は、通信検問により、“Yodaneo 26013”が北朝鮮海域で操業を行っていた情報を把握した。

海洋警察は、船舶規模や航跡などから、スルメイカ違法操業の疑いがあると判断、中国海洋警察に適宜、状況を通報した。

拘束以後、韓国に実質的にとれる措置がないため、海洋警察は海洋水産部と協力、中国海洋警察に引き渡すまでの半月間、監視下に置いた。

最終的に同年7月30日未明、中国海洋警察に引き渡されたが、“Yodaneo 26013”は、自国当局の警備艇の接近を確認すると、北朝鮮海域に向け逃走を開始、海洋水産部漁業指導船が走路を遮断、これを食い止めることで任務が完了された。

海洋警察関係者は、今回の引き継ぎは、東海のスルメイカ資源減少の原因の一つとして推定される北朝鮮海域内の中国漁船の違法操業を遮断することに目的があるとし、当該操業を根絶するため、韓中両国間の代表的な漁業取締協力モデルを構築するための第1歩だと語った。

 

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