ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア政府機関 余剰在庫スケトウダラ製品 買上に同意

2021-08-12 10:52:17 | 日記

 

2021年08月12日

レポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア政府機関 余剰在庫スケトウダラ製品 買上に同意]

ロシア農業省は、今年2021年-来年2022年、ロシア国防省、内務省、そして連邦刑事局が、5万3,300トンのスケトウダラ製品の予算買い上げに同意した旨を明らかにしたと、ロシア一般紙“ヴェドモスチ”(Ведомости)が伝えた。

新型コロナウイルス拡散防止対策によるスケトウダラ製品の主要市場の中国の輸入制限により、ロシア極東地方の余剰在庫が問題となっていた。

この2020年秋からの輸入制限の強化により、ロシア極東地方の2021年1月-4月のスケトウダラ製品在庫は約9万トンと評価されていたが、当該製品の供給先がないまま、太平洋サケマス操業が開始され、強制的に出庫する必要を迫られている。

ロシア政府は先に、中央部、西部の消費市場向けにロシア鉄道を利用する物流に補助を行うことを決定していたが、その効果には、疑問視する指摘もある。

中国の輸入制限により、スケトウダラH&G(ドレス)のkgあたりの卸売価格は、2020年初めの100-110ルーブルから、現在は60-65ルーブルまで下落している。

買上に合意した政府機関は、今年2021年1万3,900トン、来年2022年には3万9,400トンを買上することに合意したとされている。

市場価格では、32億-35億ルーブルの予算と見積もられるが、政府調達の場合、原則としてこれを下回るものとなっている。

しかしながら、漁業分野の関係者は、問題解決の最も効果的な方法と評価しており、政府機関への供給数量を増加させるばかりでなく、医療機関、学校、幼稚園等への供給拡大も求めている。

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2019年-2021年ロシア太平洋サケマス 5日毎の漁獲累計推移比較(8月9日)

2021-08-12 09:04:10 | 日記

2021年08月12日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[2019年-2021年ロシア太平洋サケマス 5日毎の漁獲累計推移比較(8月9日)]

今年2021年漁期、同年8月9日までのロシア漁業者による太平洋サケマス漁獲量は、39万3,000トンを超え、直近奇数年2019年を7%上回り、前年2020年の2.2倍となっている。

今年2021年の漁獲勧告量は約45万9,300トンで当初設定された。

一方、2019年の漁獲実績は約49万8,000トンだった。

今年2021年の生産ペースは、2019年と酷似しており、これが維持された場合、漁獲勧告量が見直され漁獲量は50万トンに寄り付く可能性がある。

なお、今漁期、現時点においてカムチャツカ地方の生産量が36万5,400トンで93%を占めているのに対し、北海道に隣接するサハリン州は漁期前半とはいえ、8,650トン、2.2%で、近年の当該資源の来遊の“北偏傾向”をより顕著に示すものとなっている。

 

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