ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシアの養殖サケマスへの挑戦 2021年上半期7万7,000トン

2021-08-08 22:54:02 | 日記

 

2021年08月08日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[ロシアの養殖サケマスへの挑戦 2021年上半期7万7,000トン]
ロシアの商業養殖サケマスへの挑戦が継続されており、今年2021年上半期の生産量は、前年同期の57%増となる7万7,000トンとなっている。
この内タイセイヨウサケは4.8倍増の1万4,300トン、トラウトが36%増で6万2,700トンとなっている。
ロシアのサケマスの養殖は”2030年までの漁業発展戦略”の主要プロジェクトの一つに位置付けされていて、この7年間で生産量は3倍となり、昨年2020年には11万6,000トンに達している。
ロシアは2014年5月、クリミア半島を併合、その後、東ウクライナで親ロシア派義勇兵を支援したことなどから、西側諸国はロシアに経済制裁を発動したが、大統領プーチンは報復として、EU、米国などからの食品の輸入を禁止した。
昨年の当該生産量は、禁輸措置以前のノルウエーからの養殖サケマスの輸入量約12万トンとほぼ同等となった。
更に生産量を増やすためには、品質の向上に加え、独自の飼料生産が求められており、ロシア漁業庁は、これらのインフラ整備への積極的対応を明らかにしている。

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