ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

他国のEEZに禁漁期間設定する中国 領土主権侵害 ヴェトナムに次いでフィリピンも反発

2022-06-03 17:35:29 | 日記

2022年06月02日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[他国のEEZに禁漁期間設定する中国 領土主権侵害 ヴェトナムに次いでフィリピンも反発]

南シナ海の一部海域に中国政府が一方的に禁漁期間を設定し、これを表明したことについて、フィリピン政府が、ヴェトナム政府に次いで、管轄権の侵害だと声明を出した。

これを受け中国外交部報道官趙立堅は、2022年6月1日、中国が管轄海域で水棲生物資源を保護するための真っ当な措置だと表明、フィリピンの非難は受け入れられないと言及したと“CRI Online”が伝えた。

中国は、今年2022年も、南シナ海12°00′N–26°30′N海域について5月1日-8月16日の間、漁業活動を禁止すると先に発表していた。

更に趙立堅は、“国連海洋法条約”を含む国際法を履行する義務の具現化でもあると語り、沿岸国としての義務を客観的かつ正しく遂行しながら、確実に履行することや、南シナ海の漁業の持続可能な発展をフィリピンと共同で促進する必要があるとの見解を示したとされている。

中国は南シナ海の約90%に対する領有権を主張し、周辺に沿って一方的に*“九段線”を引き、人工島を建設しながら軍事基地化して論議を触発している。

なお、2016年7月12日、オランダ・ハーグの国際常設仲裁裁判所は、九段線とその囲まれた海域に対する中国が主張してきた歴史的権利について、「国際法上の法的根拠がなく、国際法に違反する」とする所謂*“南シナ判決”を下している。

*九段線、またはU字線、牛舌線は、南シナ海にある南沙群島(スプラトリー諸島)や西沙諸島(パラセル諸島)の領有権及び両諸島周辺の領海、排他的経済水域(EEZ)、大陸棚といった海洋権益問題に関して、1953年から中国と台湾がその全域にわたる権利を主張するために地図上に引いている破線で、断続する9つの線の連なりにより示される。

2012年5月15日から中国の発行するパスポートの査証欄に九段線が印刷されている。

*南シナ海判決

1982年の国連海洋法条約附属書VIIに基づく南シナ海問題に関するフィリピンと中国の国際仲裁判決。

通称、南シナ海仲裁判決(裁定)。

この事件は、中華人民共和国が、海域や島々の領有権を有すると主張してきた、いわゆる九段線に囲まれた南シナ海の地域について、フィリピンが国連海洋法条約の違反や法的な根拠がない権益の確認を国際常設仲裁裁判所に対して申し立てた仲裁裁判となる。

2013年からフィリピンは中国に対して警告を行ってきたが、中国側が拒絶してきたため、2014年、フィリピンは常設仲裁裁判所に対してパネルを設置し、仲裁を要望した。

2016年7月12日、オランダ・ハーグの国際常設仲裁裁判所は、九段線とその囲まれた海域に対する中国が主張してきた歴史的権利について、「国際法上の法的根拠がなく、国際法に違反する」とする判断を下した。

判決の概要

中国による九段線で囲まれた海域に対する歴史的権利等の主張は、国連海洋法条約に反するもので認められない。

スカボロー礁、ガベン礁(北側の礁のみ)、ケナン礁(ヒューズ礁を含む)、ジョンソン南礁、クアテロン礁及びファイアリー・クロス礁は、いずれも「岩」であり、12海里の領海のみを有する(排他的経済水域(EEZ)及び大陸棚を生成しない)。

南沙諸島の「高潮高地」(例えば、イツアバ島、パグアサ島、ウエストヨーク島、スプラトリー島、ノースイースト島、サウスウエスト島)はいずれも、国連海洋法条約121条3項で定める「人間の居住又は独自の経済的生活を維持すること」ができる海洋地勢ではなく、EEZ及び大陸棚を生成しない。

ミスチーフ礁、セカンドトーマス礁及びスビ礁は、いずれも満潮時に海面下に沈む「低潮高地」であり、いかなる海洋権限も有さない。

 

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ロシア 早いイワシの漁場形成 今漁期既に1万3,000トン漁獲

2022-06-03 15:11:27 | 日記

 

2022年06月03日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア 早いイワシの漁場形成 今漁期既に1万3,000トン漁獲]

ロシア漁業者による表層漁業は早い展開を見せている。

今年2022年漁期、イワシ資源の漁場形成は早く、5月30日までに既に1万3,000トンが生産された。

昨年2021年同期は、まだ漁獲がない状態だった。

一方、サバについては、まだ集約的な漁獲はされていないが、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロは、両資源ともに良好な状況と評価している。

チンロは、昨年2021年夏季の調査で、両資源について北太平洋からカムチャツカ半島海域までの大規模分布を確認しており、その資源量をイワシ380万トン、サバ120万トンと算定していた。

先に、科学調査船“チンロ”(ТИНРО)が、今年2022年漁期の表層魚等の魚群形成調査を目的にウラヂオストクを出港、クリール列島太平洋側海域と北太平洋公海部で包括的な調査を行うことになる。

対象海域において、ロシアEEZに来遊するイワシ・サバの魚群形成の規模等に関する情報を収集し、色丹島クラボザヴォドスク(穴澗)に開設された研究基地“オケアニチェスカヤ”(Океаническая)等と連携して当該漁業予測を発信することをヴニロは計画している。

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