北海道機船漁業協同組合連合会の学校給食製品供給実績について
2022年 137万7,890食
北海道機船漁業協同組合連合会は、今般、昨年2022年1月-12月の学校給食製品供給実績等を次のとおりとりまとめた。
1 2022年総供給数 137万7,890食
昨年2022年の総供給数は137万7,890食となった。
2021年総供給数152万250食には、新型コロナウイルス(以下CV19)拡散防止対策による水産物製品の流通の目詰まりを解消するために北海道が用意した支援「道産水産物学校給食提供推進事業」の枠組みでの提供44万8,000食が含まれており、差引くと107万2,250食で、これを凌ぐ過去最高の実績となった。
2 主力供給製品
「釧路産鱈フライ」「釧路産鱈ザンギ」「日本海産ホッケフライ」など
3 これまでの製品供給の経緯
当連合会は、所属沖底船の主力漁獲物であるスケトウダラ、ホッケの付加価値を高める試みとして、2004年からフライ製品の開発・販売に着手し、2008年以降、道内をはじめ関東以北の小中学校給食向けに本格的に提案、供給を行ってきた。
製品の生産体制については、漁獲産地での1次加工、札幌隣接地域での2次加工にあたり、常にそれぞれの協力工場と連携し、原魚の漁獲から加工、流通まで一貫した供給システムを成立させてきた。
この一貫したMD(マーチャンダイジング)により在庫回転率は特に高く、“鮮度を感じるフライ製品”としての評価を定着させ、2019年には、総供給食数が100万食に到達した。
しかし、2020年はじめから、CV19による行動自粛の必要性に関する情報が多くなり、全校休校措置がとられる等、実質、3月、4月、5月の間の製品供給のすべてを失った。
7月から例年に近い体制に回復したが、この休校措置のダメージは残り、北海道が用意した支援「道産水産物学校給食提供推進事業」により、18万8,100食を穴埋めしたものの、総供給数は90万6,900食にとどまった。
当該支援事業は翌年2月まで継続され44万8,000食を追加的に供給し、小中学校の登校回数も正常化したことで、2021年の総供給数は152万250食に達した。
昨年2022年については、完全に関連支援を受けることのない体制において、137万7,890食を供給するに至った。
4 今後の展開
引き続き、安定した品質と安全性、そしてユーザ側へのきめ細やかな対応により、供給体制の維持と強化に取り組むこととしている。
また、やや鈍化した道外への提案も再強化することとしている。
なお、新たにスケトウダラのすり身とフィレを利用した新製品の開発にも取り組んでおり、新年度からの供給に向けMDを加速させている。