2023年05月26日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア科学研究機関 極東海域の主要魚種の良好な資源状況を報告]
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロは、ウラヂオストクで開催されたフォーラムにおいて、極東海域の主要魚種の良好な資源状況を報告した。
ここ数年、ロシアの漁業生産量約500万トンの内、約350万トンを極東海域が占め、それも徐々に比率が高くなりつつある。
昨年2022年、ロシア極東海域では、スケトウダラが191万7,000トン、ニシン46万2,000トン、イワシ29万9,000トン、サバ7万8,000トン、サケマス27万2,000トン、カニ6万8,000トン等が漁獲された。
ロシアの漁業生産の約40%をスケトウダラ漁業が占めている。
この10年間、スケトウダラの資源評価は増加傾向で高位を維持、四半世紀で最大であり、来年2024年のTAC設定として、今年2023年より更に20万トン増の228万5,000トンが勧告されている。
また、ニシンについても押しなべて良好な資源状況が確認されている。