2023年05月05日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[ロシア科学研究機関 カスピ海ニシン資源調査を開始]
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・ヴォルガ/カスピ海支部”カスプ・ニルフ”は、所属科学調査船”イッセレドヴァテル・カスピア”(Исследователь Каспия)がカスピ海ニシン資源調査に向け、2023年5月4日、出港したと発表した。
対象資源は主に“ドルギンスカヤ・ニシン”(Долгинская сельдь:Alosa brashnikovi) 、バルシェグラザヤ・ニシン”(Большеглазая сельдь: Elops saurus) 、そして”カスピスキー・ニシン“(каспийский пузанок (Alosa caspia)で、これらは、当該海域において”カスピィスカヤ・キルカ”(Каспийская килька:Clupeonella caspia:スプラット)に次ぐ資源量となっている。
これらのニシンは、一生のほとんどをカスピ海中南部で過ごし、春、産卵のために北部に移動する。
今回の調査航海で収集されたすべてのデータは、詳細な分析の後、カスピ海のニシン資源の評価と商業漁業の勧告に利用されることになる。