2023年05月02日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア農業省 資源利用税控除 スケトウダラのすり身を含める 承認加工処理係数を修正]
ロシア農業省は、資源利用税控除の対象にスケトウダラのすり身を含める目的で、2023年1月17日付命令No.22で承認した当該控除のための算出根拠となる加工から製品化される際の処理係数リストの修正を提案している。
ロシアは、2022年11月21日付連邦法No.444により、水棲生物資源利用税の改正を行い、同年12月21日に施行した。
現在の控除対象は、①極東でスケトウダラとニシンのフィレ、魚肉(ミンスを含む)、ミール、そしてマダラのフィレ、北部海域で、タラのフィレ、魚肉(ミンスを含む)、そしてピクシャ(コダラ)のフィレを、それぞれ生産する漁船あるいは陸上加工場、②2020年1月1日以降に新造された漁船、そして③沿岸漁業となっている。
昨年2022年、ロシアのスケトウダラのすり身の生産量は、前年比2021年の8,000トンに対し、3.5倍の2万8,000トンに達しており、今回の提案は、当該製品の更なる増産に貢献することになる。
なお、投資目的の漁獲割当配分の利用については控除対象から除外されている。