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2023年08月04日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア科学研究機関 北海道接続西サハリン海域マダラ 高水準の資源評価]
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、スケトウダラと同様に、西サハリン海域のマダラ資源が極めて高水準な状況にあることを発表した。
特に近年、年間を通して49°N以南の稚内対岸で集約的操業が行われていることを指摘している。
当該資源を対象に、機船底びき網と延縄により専門化された操業が行われている。
コホート解析によると、2022年の当該資源のバイオマスは5万7,100トンで、この内、商業対象が4万9,100トンを占めている。
この5年間、マダラの漁獲量は着実に増加しており、2018年、1,950トンだったが、昨年2022年は5,020トンで、今年2023年も7月11日までに4,010トンに達し、TAC開発率は74%に達している。
西サハリン海域のTAC設定は、2018年に3,600トン(沿海地方海域1,700トン/日本海計5,300トン)だったが、今年2023年は5,400トン(沿海地方海域1,900トン/日本海計7,300トン)で、これを期中見直しして、6,500トン(沿海地方海域1,900トン/日本海計8,400トン)とする勧告が行われた。
また、さらに来年2024年のTACについては8,400トン(沿海地方海域1,500トン/日本海計9,900トン)とする科学的勧告が行われた。
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