ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

2023年ロシア太平洋サケマス操業5日間毎の漁獲における魚種構成の推移(7月31日)

2023-08-04 14:34:32 | 日記

2023年08月04日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[2023年ロシア太平洋サケマス操業5日間毎の漁獲における魚種構成の推移(7月31日)]

今年2023年漁期、ロシア漁業者による太平洋サケマスの商業操業は6月1日に開始され、7月31日までの生産量は、40万8,700トンとなり、漁獲勧告量の79.8%に達している。

また、この生産量は、前年2022年の3倍以上で、直近奇数年2021年を29%上回っている。

今漁期の当該商業操業開始以前の5月後半から7月31日までの太平洋サケマス漁獲物の魚種構成の推移は別図のとおりとなっている。

 

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ロシア科学研究機関 北海道接続西サハリン海域スケトウダラ 極めて高水準の資源評価 期中見直しへ  “日本の保守的なTAC設定との乖離は益々大きくなる”

2023-08-04 01:15:42 | 日記

 

2023年08月04日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 北海道接続西サハリン海域スケトウダラ 極めて高水準の資源評価 期中見直しへ]

“日本の保守的なTAC設定との乖離は益々大きくなる”

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、日本の資源評価におけるスケトウダラ日本海北部系群が往来している西サハリン海域の当該資源が極めて高水準な状況にあることを発表した。

特に近年、48°N以南の稚内対岸で集約的操業が行われていることを指摘している。

当該資源を対象に、中層トロール、機船底びき網により専門化された操業が行われているほか、延縄等でも混獲がされている。

隣接する沿海地方海域同様、西サハリン海域のスケトウダラ資源は高水準にあり、コホート解析によると、2022年の当該資源のバイオマスは12万100トンで、この内、商業対象が11万4,400トンを占めている。

昨年2022年の漁獲実績は6,320トンだったが、今年2023年漁期、7月11日までに7,340トンとなっており、当該資源のTAC9,000トンを期中見直しして、1万5,000トンに引上げる科学的勧告が行われた。

また、さらに来年2024年のTACについては2万4,500トンとする科学的勧告が行われた。

同様に資源評価が高まっている沿海地方海域を含めると、日本の資源評価におけるスケトウダラ日本海北部系群が往来しているロシアEEZ日本海の来年2024年のTAC勧告は、4万9,400トンとなり、日本の保守的なTAC設定との乖離は益々大きくなることになる。

 

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ロシア科学研究機関 北海道接続西サハリン海域マダラ 高水準の資源評価 リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2023-08-04 01:15:40 | 日記

 

2023年08月04日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 北海道接続西サハリン海域マダラ 高水準の資源評価]

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、スケトウダラと同様に、西サハリン海域のマダラ資源が極めて高水準な状況にあることを発表した。

特に近年、年間を通して49°N以南の稚内対岸で集約的操業が行われていることを指摘している。

当該資源を対象に、機船底びき網と延縄により専門化された操業が行われている。

コホート解析によると、2022年の当該資源のバイオマスは5万7,100トンで、この内、商業対象が4万9,100トンを占めている。

この5年間、マダラの漁獲量は着実に増加しており、2018年、1,950トンだったが、昨年2022年は5,020トンで、今年2023年も7月11日までに4,010トンに達し、TAC開発率は74%に達している。

西サハリン海域のTAC設定は、2018年に3,600トン(沿海地方海域1,700トン/日本海計5,300トン)だったが、今年2023年は5,400トン(沿海地方海域1,900トン/日本海計7,300トン)で、これを期中見直しして、6,500トン(沿海地方海域1,900トン/日本海計8,400トン)とする勧告が行われた。

また、さらに来年2024年のTACについては8,400トン(沿海地方海域1,500トン/日本海計9,900トン)とする科学的勧告が行われた。

 

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ロシア科学研究機関 北海道接続西サハリン海域タラバガニ・ズワイガニ(オピリオ)資源評価

2023-08-04 01:15:04 | 日記

2023年08月04日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 北海道接続西サハリン海域タラバガニ・ズワイガニ(オピリオ)資源評価]

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、北海道に隣接する西サハリン海域のタラバガニとズワイガニ(オピリオ)の資源評価を発表した。

タラバガニ:

タラバガニはサハリン西岸に沿って広く分布しているが、近年、最大かつ最も密度の高い商業資源の集約は南西部沿岸沖合で確認されている。

2000年代、商業向けタラバガニ資源は、主に密漁の影響受け減少し続けた。

2003 年から2011年、2012 年まで 資源量は歴史的最低水準となったが、同年から翌2013年に向け、資源回復が始まり現在に至っている。

2022年までに、漁業資源は8,000トンのレベルとなり、同年から商業漁業再開の意思決定とともにTAC150トンが設定され、実績も149トンとなった。

ただし、資源は回復し始めたばかりであるため、2023年、2024年は、TACを2022年と同水準の150トンに据え置く勧告が行われた。

ズワイガニ(オピリオ):

ズワイガニ(オピリオ)はサハリン西岸に沿って広く分布しているが、商業資源の集約は48°N以南の南西部沿岸沖合で確認されている。

2017年、翌2018年、雄の商業資源の集約は南北で同等だった。

資源は減少傾向にあり、2022年のバイオマスは2,600トンと算定されている。

今年2022年のTAC設定は500トンとなっているが、来年2024年については、資源の減少傾向等から354トンに削減する勧告が行われている。

 

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2023年6月 ペルー・ショック 引き続き上昇するロシアのフィッシュミール価格

2023-08-04 01:15:03 | 日記

 

2023年08月03日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[2023年6月 ペルー・ショック 引き続き上昇するロシアのフィッシュミール価格]

今年2023年1-2月のロシア漁業のフィッシュミールの平均価格は、トンあたり9万1,120ルーブルで前年2022年同期を10%下回っていたが、3月に急騰して10万6,010ルーブルとなり、その後も上昇を続け、4月に11万1,210ルーブル、5月に12万2,700ルーブル、そして6月に12万3,280ルーブル達したことが確認された。

2012年から2013年の間、平均価格は、トンあたり3万ルーブル台だったが、2014年12月に5万ルーブルを記録すると、翌2015年1月には6万ルーブルを超え、以後、2019年までは平均7万ルーブル台で推移、2020年の平均価格は8万1,600ルーブル強、2021年には9万3,200ルーブル、そして、昨年2022年はウクライナ問題発生後の4月に、一気に価格は高騰、13万ルーブルを超えた後、8月から前年2021年同期並みまで下落を見せたが、平均価格は11%上回る10万3,680ルーブルの高値となった。

2023年6月13日付日刊みなと新聞は、世界のフィッシュミール生産の20%強を占める主要生産国ペルーの当局が同年6月8日、北中部海域のカタクチイワシの第1漁期(例年4月-8月)、試験操業による幼魚の混獲率が86.3%と高く、操業を開始しないと発表したことを受け、当該製品の価格高騰は必至だと伝え、動向が注目されるところとなっていた。

なお、ロシア漁業のフィッシュミール生産量は、資源に対する漁業製品歩留まりの向上、出現した極東海域のイワシ資源の利用、残滓の不法投棄問題の解決等を目的に、中国の水産養殖向け飼料市場ほか、世界的に需要が高まっている当該製品の生産を拡大、前年同期を12%上回り、昨年2022年は16万600トンに達し、今年2023年1月-5月についても、ほぼ前年同の7万2,600トンとなっている。

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