ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

2023年漁期 猛烈な南北格差で進捗するロシア漁業者カラフトマス操業  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協 原口聖二

2023-08-17 18:25:21 | 日記

2023年08月17日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協 原口聖二

[2023年漁期 猛烈な南北格差で進捗するロシア漁業者カラフトマス操業(8月15日)]

今年2023年漁期、ロシア漁業者によるカラフトマス操業は、猛烈な南北格差、“北偏”で進捗している。

この10年間余り、当該資源来遊の“北偏”傾向が指摘されてきた。

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロのデータによると、同年8月15日までのカラフトマスの漁獲量比較において、カムチャツカ地方の41万6,000トンに対し、北海道に隣接するサハリン州は2万4,500トンとなっている。

サハリン州の内訳は、東サハリン沿岸が1万8,000トン、北クリール沿岸4,500トン、西サハリン沿岸1,000トン、そして南クリール沿岸1,000トンで、特に、この南クリール沿岸が、例年と比較して最悪の進捗と評価されている。

直近奇数年2021年同期の南クリール沿岸の漁獲量は1万トンであり、1/10の生産量にとどまっている。

これまで同様、当該資源の来遊状況について、専門家は、海水温の上昇を指摘している。

なお、公益社団法人北海道さけ・ます増殖事業協会、北海道定置網漁業協会、そして一般社団法人北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会内)は、北海道の水産業にとって重要な漁業と位置づけされる“サケマス漁業”を発展させるために、資源動向を把握することが特に必要で、そのため、海域をまたがって資源が来遊する北海道に隣接するロシア沿岸での最新の操業状況に強い関心をもつことが重要であると認識し、当該資源の効率的再生産、合理的利用のための行動計画に資することを目的として、2020年から会合をもち、この“北偏”に関する情報交換を行ってきた経緯がある。

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ロシア漁業庁長官 投資目的漁獲割当等 漁業分野の活動進捗状況をプーチンへ報告

2023-08-17 13:13:47 | 日記

 

2023年08月17日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア漁業庁長官 投資目的漁獲割当等 漁業分野の活動進捗状況をプーチンへ報告]

ロシア漁業庁長官シェスタコフは大統領プーチンと会談を行い、投資目的漁獲割当等、漁業分野の活動進捗状況を報告した。

シェスタコフは、今年2023年漁期、ロシア漁業の生産量が350万トン以上に達し、前年2022年同期を13%上回っており、自国EEZ外でも生産が増加して、当該複合体が着実に稼働していることを強調した。

また、投資目的漁獲割当第2弾が、今年2023年に開始されることで、極東地方に4施設、北部地方に2施設、計6施設の物流複合施設が港湾で建設される計画となっていると語り、当該第1弾において、105隻の漁船建造と27施設の陸上水産加工場建設のプロジェクトが進捗、すでに、18隻、25施設が竣工していると述べ、第2弾のカニ漁獲割当オークションでは、3,400億ルーブルの税収が計上されるとの見積を示した。

さらに、投資目的漁獲割当が、付帯する条件としてのプロジェクトにより、漁獲物の最大80%まで加工処理する能力を創設し、原料ベースでの製品輸出依存からロシア漁業を脱却させることになると説明した。

ロシアの水産物製品輸出は80ケ国に向けられており、今年2023年上半期の輸出量は約120万トンに達し、前年2022年よ​​り2.5%増加している。

シェスタコフは、水産養殖の発展についても説明し、今年2023年上半期、23万トンを生産しており、同年末までに5%の成長が見込まれていると言及した。

これらロシア漁業が成長している一方で、一連の制裁措置により、外国による船舶修理への対応状況が悪化しており、国内のこの能力の強化の重要性を指摘、産業省と協力して問題に取り組んでいるが、関係するすべての部門統合的なアプローチと作業の調整が必要だと加えた。

また、関税や車両運行費等、物流費の季節的上昇などの問題があるため、ロシア独占禁止庁へコスト形成の分析を依頼したと語り、あわせて、以前用意された実績があるスケトウダラ、太平洋サケマス等主要魚種の極東から中央部への鉄道輸送費の補助を要請した。

なお、このほか、シェスタコフは、今年2023年漁期の太平洋サケマス操業の成功を説明したほか、アゾフ・黒海域(紛争地帯)の漁業者への支援する措置を要請した。

 

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#48 洋上風力発電と漁業 海外の経験 フランス つきまとう漁場問題 同国の苦闘

2023-08-17 13:11:34 | 日記

2023年08月17日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[#48 洋上風力発電と漁業 海外の経験 フランス つきまとう漁場問題 同国の苦闘]

日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。

本日2023年8月17日付毎日新聞(宮川裕章様/佐久間一輝様)は、“洋上風力 仏の苦闘”と題し、漁業分野との調整の難しさが存在し、日本でも同様の課題を抱えていると伝えている。

 

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2023年漁期ロシア太平洋サケマス操業 53万トン超え 漁業庁長官 60万トンを見込む(8月15日)

2023-08-17 10:00:00 | 日記

 

2023年08月17日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協 原口聖二

[2023年漁期ロシア太平洋サケマス操業 53万トン超え 漁業庁長官 60万トンを見込む(8月15日)]

今年2023年漁期、ロシア漁業者による太平洋サケマス漁獲量は、同年8月15日までに53万3,000トンを超え、この内カラフトマスが46万4,000トンを占め、当初漁獲勧告量を23.5%上回っている。

また、シロザケが3万3,000トン、ベニザケ3万3,600トンが生産されている。

地域別では、カムチャツカ地方が47万トンを占め、この内カラフトマスが41万6,000トンで、北海道に隣接するサハリン州は2万8,300トン、この内同魚種が2万4,500トンとなっている。

なお、ロシア漁業庁長官シェスタコフは、先の大統領プーチンとの会談において、今漁期の太平洋サケマス操業が成功しており、生産量が60万トンに達する見込みであることを中間報告している。

 

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