ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

トランプ2.0  米国業界 カナダ産ズワイガニの取扱いがフォーカスされる  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2025-02-21 15:55:46 | 日記

 

2025年02月21日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[トランプ2.0  米国業界 カナダ産ズワイガニの取扱いがフォーカスされる]

ロシア産水産物の全面禁輸措置をとる米国の大統領トランプは、2025年2月4日から、国境を接するカナダからの輸入品に対する25%の関税実施を行うと先に発表、しかし、その前日の3日に、当該措置を1カ月延期すると表明した。

カナダは世界最大のズワイガニ漁業国であり、年間約10万トンを生産、米国が当該漁獲量の約50%を輸入しており、“トランプ2.0”の追加関税は市場に大きな影響を与えると予想される。

カナダでは3月中旬にも漁期が始まる予定となっているが、価格交渉により、この2シーズンにわたり解禁が遅れており、米国の漁獲制限もあって、輸入業者、バイヤー、そして加工業界は大きな影響を危惧しており、供給と価格の変動に備える必要を求められている。

今後、この“トランプ2.0”がズワイガニ供給国と消費国を巻きこみ、日本を含め各国の貿易にどのような変化をもたらすのか引き続き注目されるところとなる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2025年ロシア春季抱卵スケトウダラ(日本EEZまたがり資源)操業 ニシン豊漁とのバランス  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2025-02-21 14:02:46 | 日記

2025年02月21日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[2025年ロシア春季抱卵スケトウダラ(日本EEZまたがり資源)操業 ニシン豊漁とのバランス]

ロシア科学研究機関は、今年2025年のロシア春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業の遅れについて、同海域におけるニシンの豊漁を一因として指摘している。

今年2025年漁期開始から同年2月16日までの主要3海域、カムチャツカ・クリール海域、西カムチャツカ海域、北部オホーツク海域に、東サハリン(日本EEZまたがり資源)海域と沿岸漁業を加えたスケトウダラの漁獲量は29万3,500トン、TAC開発率25.4%で、前年2024年同期を3万9,300トン下回った進捗となっている。

一方、同時展開されているオホーツク海ニシン操業の生産量は、同年2月16日までに12万トンとなり、前年2024年同期を1万6,400トン上回っている。

更に、科学研究機関は、スケトウダラ操業の遅れについて時化の多さ、氷の縮小による魚群の分散も指摘している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシア漁業 北部バレンツ海産活カニ タイ向け空路輸送が初めて行われる  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2025-02-21 14:01:30 | 日記

2025年02月21日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア漁業 北部バレンツ海産活カニ タイ向け空路輸送が初めて行われる]

米国は、2022年7月、ロシアからの水産物製品の輸入を全面禁止し、更に2023年12月には、第3国が加工した製品についても、ロシア原産水産物の輸入を禁止する追加制裁措置をとっている。   

米国市場に依存度が高かった北部バレンツ海産カニ製品をアジア市場に向ける必要があり、そのための活製品を含めた合理的な物流ルートの開発が必要になっている。

ロシア当局は、今般、初めて北部バレンツ海産の活カニ約395kgのタイに向けた空路輸送が行われたと発表した、

ムルマンスクで陸揚げされた活カニは、そこで一時保管され、酸素供給、濾過システム等を装備した専用水槽車両に移され、同地空港からモスクワを経由してタイまで輸送された。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする