2025年02月21日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[トランプ2.0 米国業界 カナダ産ズワイガニの取扱いがフォーカスされる]
ロシア産水産物の全面禁輸措置をとる米国の大統領トランプは、2025年2月4日から、国境を接するカナダからの輸入品に対する25%の関税実施を行うと先に発表、しかし、その前日の3日に、当該措置を1カ月延期すると表明した。
カナダは世界最大のズワイガニ漁業国であり、年間約10万トンを生産、米国が当該漁獲量の約50%を輸入しており、“トランプ2.0”の追加関税は市場に大きな影響を与えると予想される。
カナダでは3月中旬にも漁期が始まる予定となっているが、価格交渉により、この2シーズンにわたり解禁が遅れており、米国の漁獲制限もあって、輸入業者、バイヤー、そして加工業界は大きな影響を危惧しており、供給と価格の変動に備える必要を求められている。
今後、この“トランプ2.0”がズワイガニ供給国と消費国を巻きこみ、日本を含め各国の貿易にどのような変化をもたらすのか引き続き注目されるところとなる。
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