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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

英国EU離脱 移行期間漁業交渉 2020年3月から始まる

2020-02-24 12:38:01 | 日記

2020年02月24日
リポート:北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 移行期間漁業交渉 2020年3月から始まる]
英国EU離脱の移行期間の貿易交渉は来月2020年3月から開始される予定となっている。
EUは貿易条件妥結に向け、同年7月までに漁業分野について合意に達する必要があると主張しており、交渉は厳しいものになると予想されている。
英国の金融サービス市場へのアクセスについてEUは、英国海域での漁業許可を条件とすることを示唆している。
焦点はEU漁船の英国海域へのアクセスと漁獲割当になる。
EUの共通漁業政策(CFP)では、すべての加盟国が、距岸12カイリを除き、EU水域への平等なアクセスを認められている。
今年2020年末に、英国は独立した沿岸国となり、CFPではなく国連海洋法条約に基づいて活動することになるが、これは、世界で最も豊かな漁場の一部を英国は距岸200カイリまで”排他的な経済水域”として管理することを意味する。
資源量に関する科学的な勧告に基づいて、EUでは毎年、魚種別漁獲割当が設定され、歴史的な原則に基づいて加盟国に配分されている。
現在、EU漁船は、英国周辺海域において、重量ベースで全体の60%以上を配分される権利をもっており、一部の魚種ではこれより割合が大きくなっている。
英国漁業界に交渉への期待は高いが、これまでのEUの共通市場に参加するための交渉過程で、漁業分野がトレードオフのカードとして利用され、他の産業分野の犠牲になってきたとの認識も伝承されおり、完全な漁業主権の回復について懸念する見方もある。


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