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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

英国EU離脱 英国金融には漁業交渉妥結が必要

2020-02-24 05:51:13 | 日記

2020年02月23日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 英国金融には漁業交渉妥結が必要]
英国のEU離脱の移行期間における交渉が、まるで漁業VS金融の問題に帰着するかのような状況になりつつある。
英国の銀行がEUでビジネスを行うことを求める時、漁業分野のアクセスに関する交渉に妥結しなければならないと英国”フィナンシャル・タイムズ”編集者Frederick Studemannは指摘している。
数字だけで判断すると、それは不合理なトレードオフのように見える。
一方は、現実的に数十年にわたって衰退してきた経済活動であり、もう一方は大量の雇用を生み出す国際的な経済原動力で、金融サービス産業の価値は、国内総生産の1%相当の漁業部門と比較して桁違いと推定されている。
漁業従事者は1万人程度で、あるアナリストがひそかに指摘したように、*ハロッズ百貨店の方が漁業部門よりも英国経済に大きな価値を生み出している。 
しかし、それは経済的理屈がある可能性があるものの、英国の漁業には、単なる数字以上のものが常にある。
島国の場合、魚と漁業はアイデンティティの問題であり、食料産業、領土という安全保障面で、国際関係に根深い感情を引き起こすからだ。
英国では、漁業と金融は最終的に同じEU離脱という”コインの両面”で、一つはコントロールを取り戻したいという願望の表明であり、もう一つはボーダレスな機会の獲得となっている。
(2018年英国データ)
漁業従事者数:11,961人 漁船登録数:6,036隻
水産加工並びに関連産業従事者数:22,000人
漁業分野経済価値:7億8,400万ポンド(金融サービス:1,320億ポンド)
漁船漁獲物陸揚構:
表層魚55%(サバ・イワシ・ニシン・マグロ等) 
底魚25%(タラ・ハドック・カレイ・ヘイク等)
甲殻類等20%(カニ・ロブスター・ホタテ等)
*ハロッズ(Harrods) 百貨店
ロンドン中心部のナイツブリッジ地区ブロンプトン・ロードに面するイギリス最大の老舗高級百貨店。
創業1834年、従業員数5,000人。ナイツブリッジの店舗は1,000,000万平方フィート(90,000m²)以上の売り場面積を有し、330の専門店が出店している。英国第2位の規模をもつオックスフォード・ストリートの百貨店セルフリッジズの売り場面積が540,000平方フィート (50,000 m²)であることを比較すると、ナイツブリッジの店舗がいかに巨大かが窺える。なお、日比翁助はハロッズをモデルに三越デパートを設立した。

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