名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

西穂高岳独標(10月20日)

2008年10月22日 | セカンドルーム

 

 西穂高岳

1泊2日の西穂高岳と焼岳登山は、天気にも恵まれ山頂からの雄大な眺望と麓の紅葉を堪能することが出来た。

 

新穂高ロープウエイの鍋平あたりまでは、錦を散りばめたように山が燃え上がり、終点の千石平のダケカンバは金色の葉を舞い上がらせていた。

 
観光客で賑わう千石園地を後に、登山届けを書いて、ここから登りに入る。
冬山用の道案内が5~6Mほどの高さに取り付けられていて、このあたりの雪の深さが想像される。


シラビソやツガなどの樹林帯を登っていくと、所々で西穂高岳や西穂高山荘の赤い屋根が見え隠れして、少しずつ近づいていく様子が分かる。

 
山荘を後に、急坂をしばらく登ると前方が開け、丸山の向うに西穂高岳が迫っていた。
眼下には梓川が白く蛇行し、赤い屋根の帝国ホテルがマッチ箱のように小さく見える。


急角度に屹立する独標は、目印を頼りに三点確保で慎重に登っていく。

 
独標頂上に着き弁当を食べていると、笠が岳に雲が掛かり始め、奥穂高から吊り尾根へと広がっていった。

 
ドイツ人の家族が子供を背負子にくくり付けて、しっかりした3点確保でガスの中を登ってきた。
しばらく天候の回復を待っていたが、好転の見込みが無さそうなので、ここで引き返すことにした。
4年前に来た時も同じような天気であったが、3人のパーティーだったので西穂山頂まで往復した。
ここから先は滑落や落石などで深刻な事故が度々起こっているので、一般登山者は独標で引き返したほうが無難だ。


小屋へ下ってきた時は、既にこのあたりもガスで覆われていた。

 
ピーク時は4~500人の泊り客でひしめき合う小屋も、今夜は団塊以降の夫婦二組と男4人で、ゆっくり食卓を囲んだ。
社員食堂風のメニューも、氷点下に冷え込む夜には、温かいご飯と味噌汁が何よりのご馳走だった。

コメント
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