高山から国道158号線を松本方面に向かい、平湯温泉街の手前に平湯トンネルがある。
トンネルの手前の旧道を登っていくと平湯峠へ出るが、山頂付近の紅葉は既に盛りを過ぎ、落ち葉が冷たい風に舞っていた。
峠を下って行くに従って、森の木々が鮮やかに染まっていき、温泉街はちょうど見ごろだった。
帰途立ち寄った平湯の「神の湯」は、三方が険しい山に囲まれ、一方に急流が流れる深山幽谷の温泉で、紅葉を愛でながらの源泉かけ流しで身も心も温まった。
10月末で乗鞍スカイラインが冬季閉鎖されるので、この峠道もまもなく通れなくなるし、野麦峠や天生峠、安房峠なども積雪のため半年間閉じられる。
残雪と新緑を楽しんでいたのが、もう次の季節を迎える時が来てしまった。