高温多湿の梅雨時は、稲の生育にも良いが雑草の成長も著しい。
田んぼへ行く途中にある空き家は、すっかり雑草に覆われてしまった。
時々家の様子を見に来て、草刈りなどもしていたが、今年は1度も見かけない。
主の居ない家は朽ちるのも早いが、池は例年通りに睡蓮が咲き、お盆には蓮の花も咲く。
最近はアオサギが飛来するようになって、池の魚もめっきり少なくなってしまった。
無住の屋敷は野山の境が無くなり、遠からず自然に帰っていく。
田んぼの周りで色鮮やかに咲いていたポピーも盛りを過ぎたので、畦の雑草と一緒に刈り払った。
コスモスが蕾を付け始めたので、なるべくコスモスを残してポピーを刈り取ったつもりだが、草刈機ではうまくいかず、ずいぶん刈り取ってしまった。
畦で草花を育てる人たちもいるが、草を刈る時の手間はけっこう大変であることが分かった。
稲田に咲く彼岸花やコスモスは、田園風景に彩を添えてくれるが、この田も稲穂が出る頃にはコスモスが咲くことだろう。
日ざしが戻り草刈りの暑さは格別だったが、一息入れる木蔭の風は爽やかで、湧き水は冷たくておいしかった。
田んぼの姿も散髪の後のようにさっぱりし、大汗をかいたが気分はすっきりした。