せせらぎ街道にて
週末に用事が出来たので、昨日の午後、高山から「せせらぎ街道」経由で名古屋に戻ってきた。
今月は3週連続で高山を離れているので、その都度生活や環境の変化に戸惑うことが多いが、気候の違いを一番大きく感じる。
飛騨高地特有の気候は、日中の日差しは強く30℃を越す日もあるが、木陰や家の中は涼しいので真夏でもしのぎ易い。
日が沈めば渓谷や深い森が冷却装置となるので、窓を閉め切っても寝苦しさを感じることは無い。
ヒートアイランド名古屋は、昼間の熱気がそのまま残って、真夏はエアコンなしでは夜も安眠できない。
昨夜も蒸し暑かったが、今朝は早起きをして、散歩がてら「柳橋中央市場」へ行ってきた。
この市場は、食料品全般を扱っている業務用の卸売市場だが、一般客にも小売をしてくれる。
京都の錦市場や金沢の近江町市場のように一般客や観光客が少ないので、ちょっと敷居は高いがプロに混じって鮮度のいい食材を仕入れることが出来る。
巨大なマグロの解体や、はしりのマツタケ、生け簀で泳ぐイセエビやアワビなど、見て回るだけでも目の保養になる。
市場内をひと回りして、今晩のおかず用に、飛騨では手に入らない活きの良い魚を買ってきた。
名古屋駅から僅か数百メートル程のオフィス街にある市場は、9時を過ぎると店を閉めるので、この一角だけは都心とは思えない静けさに包まれる。
名古屋の台所とも呼ばれる「柳橋中央市場」は、パックされた切り身の魚は無いが、スーパーでは見かけない珍しい魚や新鮮な食材が豊富に並んでいるので、早起きをして行くだけの価値はある。