夕べ激しく降っていた雨も上がり、濁流が渦巻いていた谷川の水量も減って、濁りも少なくなった。
今朝、田んぼの見回りに行ったら、途中の農道や空き地がイノシシに掘り起こされていた。
イノシシは夕暮れ時か早朝に活動をすると言われているので、雨上がりの今朝早くやって来たようだ。
足跡が田んぼの方へ向かっていたので、急いで見に行ったら、案の定ミミズを食べるためにあぜが掘り起こされていた。
あぜを壊され、ふちの稲が土で埋まった程度で済んだが、田を横切られたら大変なことになっていた。
まだ稲穂が出ていないので、田へ入らなかったが、様子を見に来たのかもしれない。
すでに電気柵や防除ネットを張り巡らしている田もあるので、早速トタンで囲いを作ることにした。
この田は、後ろは深い山で前は谷川が流れ、水場へ来る動物たちの通り道になっている。
昔は山すそが草刈場になっていて、いつも堆肥や家畜用に草は刈られていたが、今は荒地になってしまったので、イノシシの絶好の隠れ場になっている。
イノシシは常に学習をしていて、爆竹やタイヤを燃す煙、大音量のラジオなどにも慣れてしまった。
ジャンプ力のあるイノシシは、トタンを飛び越える方法も覚えてしまったので、柵を2段にしたりネットを上に張ったりしているが、それでも蹴破られることがある。
今のところ、高圧電流を流して退散させる、電気柵が一番効果があるようだ。
イノシシは、異物を鼻先で触って調べる習性があるので、それを逆手にとって防御をしている。
電気柵のビリビリを嫌ったイノシシが、こちらに回ってきたらどうしよう。