飛騨地方は昨日の晴天と打って変わって、雨が降ったり止んだりのはっきりしない天気となった。
雲も低く垂れ込め、昨夜降った雨で増水した川からは、遠雷のように濁流の音が響いてくる。
お昼の気温が22℃で、湿度が100%近くを指していた。
これで気温が高ければ、サウナ状態になってしまうが、部屋に居れば蒸し暑さは感じない。
古い民家は外気の影響をもろに受けるので、土壁も床板もしっとりとして冷たく、障子も波を打ったように弛む。
集落でエアコンを使う家はないので、家の材料の木や土、紙などで調整せざるを得ないが、これだけの湿度では無理なようだ。
畑の草取りをしようと思っていたが、止みそうにないので後日に回し、作業場で小引出しの加工の続きをした。
框組みの工法で作っているが、今日で「ほぞ加工」、「面取り」、鏡板用の「溝ほり」などの部材加工を終えることができた。
夕方には、この地方にも大雨洪水注意報が出たが、田も畑も川も、もうこれ以上の雨はいらない。