名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

「花しょうぶ」で裸の付き合い

2011年09月15日 | セカンドルーム

 

今日も名古屋は快晴で、真夏のような陽射しがじりじりと照りつけた。
飛騨地方も暑い日が続いているようだが、この天気は稲にとっては好都合で、間もなく稲刈りのときを迎える。
先日、師匠兼地主から、稲刈りを9月24日にするとの指示があった。
兼業農家は仕事の調整をしながら休日を利用して農作業をするので、その日の天気が一番気がかりになる。
イノシシ侵入の情報も入っていないので、気軽に名古屋の休日を楽しんでいるが、町にいても山里の田んぼのことは、いつも頭をよぎる。
山にいれば町のことを思うのが習いになり、定めも無いまま、何かと気遣うことが多い。


名古屋郊外の長久手にある日帰り温泉施設「花しょうぶ」へ行ってきた。
何種類もの風呂とサウナのほかに、食事処やエステサロンなどの施設もあって、遠くへ出かけなくても手軽に温泉気分が楽しめる。
誘われたときは、名古屋で温泉かと思ったが、施設も清潔で食事のメニューも揃っていて、十分楽しめた。
源泉かけ流しの山奥の秘湯も趣があるが、たまには賑やかで色々楽しめる温泉施設も悪くはない。
学生時代から裸の付き合いをしてきた仲間とは、夜の盛り場よりスッポンポンの付き合いが増えていく。

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名古屋は暑いっ!

2011年09月14日 | セカンドルーム

 

昨日の午後、高山を出て名古屋に来た。
緑のトンネルのせせらぎ街道は、窓を開けて走ったほうが気持ちが良い。
いつも立ち寄るそば処「清見庵」は、クーラーの設備はないが、通り抜ける風が涼しいので、暑さは感じない。


ユキも、清流で水遊びをした後は、体を乾かして名古屋へ向かった。
長良川SAは、猛烈な暑さでドッグランで走り回る元気はなく、木陰でぐったりしていた。


夕方着いた名古屋は予想以上の暑さで、クーラー無しでは過ごせなかった

今日は暑い中を、栄まで行ってきた。


先日作った燻製は食べ終わったので、もう少しグレードの高い燻製を作ろうと、香辛料やハーブを探しにいった。

 


明治屋には多種多様な商品が並んでいるが、知識がないので選びようがない。
作った結果で良し悪しを決めることにして、リーフとガーリック、黒胡椒、岩塩などを買ってきた。
スモークチップを燻すだけで、魚があれほど香りと旨味を増したのだから、スパイスを利かせたら ほっぺが落ちるかもしれない。


日暮れ近くに掘り川端を通ったが、暑さが和らぐことはなく、ビルの照り返しが暑さを掻き立てていた。
名古屋は暑いっ!
 

 

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名月や 座頭の妻の 泣く夜かな

2011年09月13日 | セカンドルーム

 

日が暮れてから外へ出ることは滅多にないが、昨夜は中秋の名月に誘われて家の近くを歩いた。
月明かりだけで外を歩いたのは久しぶりだが、少し薄雲がかかった月がきれいだった。

座頭は差別用語のようだが、夫婦愛や弱者への労わりがうまく表現された良い句だと思う。
「名月や 視覚障害者の妻の ・・・」では、味も素っ気もなく、句にもならない。
文科省や識者は、暮らしに根付いた文化を簡単に消し去ってしまうが、そんな暇があるなら、言葉使いを教えることに知恵を出して欲しい。
差別語ではないが、「死の町」発言で辞任した大臣の一言は、いろいろな問題を含んでいる。
遅々として進まない復興復旧に耐え忍ぶ人たちにとって、思い遣りや配慮に欠ける言葉に違いないが、被災地の惨状が半年経ったても変わらない姿を、そう表現したのは現場を見ていない者には分かり易い。
やるべきことが他にあるのに、言葉尻を捕らえて政争の具にしたり、それを煽るマスコミ報道も大人気ない。
「放射能をうつす」も、それだけを取り上げれば、被災者を愚弄するもので許せない。
非公式の場で、へたに放った親父ギャグが、相手の記者に通じなかっただけのことであれば、内々のことにそれほどむきになって騒ぐことは無い。
記者の受けを狙った稚拙なサービスを、笑って受け流すくらいの度量がなければ、良い取材は出来ないと思う。
今日から臨時国会が始まるが、野党は任命責任や閣僚の言動を厳しく追及すると言っている。
被災者や国民は、政治を動かすことを願うのであって、ブレーキをかけることに税金を払うつもりはない。
本質以外の場所で相撲を取っている姿は、どっちもどっちで面白くもないし、もう見飽きた。

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山里は秋の中に夏が居座っている

2011年09月12日 | セカンドルーム

 

夏が戻ってきたようで、ここ数日は真夏並みの暑さが続いている。
それでも朝夕の涼しさと、林間を吹き抜ける風は秋そのものである。
つい最近までは7時過ぎまで明るかったが、6時になれば西の山に日が沈み、あたりは急に暗くなる。


近くに街灯もなく、隣家の灯りもわずかに瞬く程度で、闇の世界になるが、昨夜はまん丸の月が輝き、一日早い中秋の名月を楽しむことが出来た。


日の出も遅くなり、5時過ぎに東の空が一瞬赤く染まるが、太陽が山の端から姿を見せるのは7時過ぎである。
寝る時間と起きる時間が、少しずつ秋モードに変わっていく。


今日も、すすきの穂が弾けて風に飛んでいるのに、高くなった陽射しは、真夏のように強くて暑かった。
夏野菜が次々と終わりを告げている中で、スイカはまだ花が咲き実も付けている。


収穫目前のスイカに網をかぶせて守っていたが、2個のうち1個が、無残にも食べられてしまった。

 


小さいほうを残していった、いつもながらの手口は憎々しい。
野球ボールほどのスイカが少し残っているが、これから気温が下がっていくので、もう育つことはない。


畑の脇に舞茸のほだ木が伏せてあるが、覆いの藁を取ったら小さな頭を出していた。
ほだ木を貰った人から、来年の秋から本格的に発生すると云われていたが、早々と姿を見せてくれた。


椎茸となめこは、まだ秋を感じていないようで、出る気配はなかった。
山里は、秋の気配が漂う中で、名残りの夏も居座っている。

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「ひとめぼれ」から「コシヒカリ」へ

2011年09月11日 | セカンドルーム

 

 今年のコシヒカリ

去年までは、「ひとめぼれ」という品種の米を作っていたが、今年は「コシヒカリ」に変えた。

 去年のひとめぼれ


標高が700m以上の高冷地は、冷害に強い「ひとめぼれ」がJAの推奨銘柄になっていたが、最近はこの地区でも「コシヒカリ」が増えている。
炊いた時の香りや粘り、光沢が良い上に、もちもちした食味が好まれるが、稲が倒伏しやすく、いもち病に弱いなどの欠点もあり、施肥や水管理等の知識と工夫が、他の銘柄より必要といわれている。
栽培の難易度の高い品種に変えて心配もあったが、幸いなことに倒伏も、いもち病の発生もなく、今日までのところは順調に育っている。
近所の人からも、稲の色合いがよく、上手に作っていると褒められたが、お世辞でも舞い上がるほどうれしかった。
兼業農家の人に比べれば、かかり切りで世話が出来るし、田んぼも狭いので、きめ細かい管理が出来た結果だと思う。
無農薬にも拘らず、大した病害虫の被害もなかったし、タベ(ヒエ科の雑草)も穂が出る前に完全に押さえ込むことが出来た。

 今年のコシヒカリ

コシヒカリは成熟するまでに1週間ほど余分に日数が掛かるので、取り入れもその分遅れるが、支障を来たすようなことは何もない。

 去年のひとめぼれ


去年の同時期の写真を見比べると、籾や葉の色、穂のたわみ具合には、1週間の差があるように見えた。
累積温度が平地に近づき、食味の良い米が栽培出来るのは有り難いことだが、単純に温暖化を喜ぶことはできない。

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乗鞍西麓・日影平トレッキング

2011年09月10日 | セカンドルーム

 

 笠が岳

爽やかな秋晴れに誘われて、お馴染みの日影平をトレッキングしてきた。


乗鞍青少年交流センターをスタートして、木漏れ日の小道を日影峠へ向かう。

日影峠からは、朝日牧場越しに御岳が聳えていた。

 

コースを東へとり、日影平山の山頂を目指して階段状の急坂を登って行く。
冬になれば木の葉も散って、標高1.595mの山頂から北アルプスの大パノラマが楽しめるが、今日はまだその時期ではない。

深い藪を漕ぎながら下っていくと、峠からの本道に合流する。

  

右手に牧場を見ながら登っていくと、ほどなくブナの大木が茂るブナの木平に着く。

 

ここからは前方が開けて、岩井谷越しに笠が岳から槍・穂高の眺望が楽しめる。

大きく下った先が岩井谷乗越(峠)で、登りなおした先が新旧道分岐点である。
行きは新道を選び、尾根を辿って枯松平山に向かう。

登り下りの繰り返しで、ようやくたどり着いた山頂は眺望も利かず虫も多かったので、通過するだけで避難小屋へ向かった。


枯松平避難小屋で弁当を食べ、旧道を歩いて戻ることにした。


枯松尾根のなだらかな山腹を縫う道は、雪が積もっていると迷い易い所だが、今の時期はそういう不安はない。
新道と合流して、今朝歩いた道を日影峠へ向かった。


峠から西にコースを取って、御岳展望台を往復してきたが、御岳は雲に隠れていた。

無事にゴールの交流センターに着いたが、人に出会うことなく、静かな初秋のトレッキングを堪能することが出来た。

 

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サーモンとホタテの燻製が出来た

2011年09月09日 | セカンドルーム

今日は曇り時々晴れで、にわか雨も降ったが、夕方には青空が広がり、茜色に染まった空が爽やかだった。

 


涼しくなったせいか、田んぼの虫も急に少なくなって、今はアキアカネやカマキリ、イナゴぐらいになってしまった。
固くなった籾を嫌ってか、カメムシまでがどこかへ移動していった。


幾多の試練を乗り切った稲穂が、黄金の波を打つ姿はとても頼もしく見えた。

燻製作りの三日目は、いよいよ最終工程の燻煙と熟成である。
冷蔵庫へ20時間以上も入れておいたサーモンとホタテは十分乾いて、一回り小さくなっていた。


素材の表面に、刷毛でサラダオイルを塗って、燻製器の下段に並べた。

電熱器を弱に入れてしばらくすると、スモークチップが焦げて煙が立ち昇ってきた。


午前7時に点火して、10時まで40~50℃で燻して、取り出した時はいい香りが漂ってきた。
すぐに食べたいのをぐっと我慢して、ネット情報通り夕方まで冷蔵庫で熟成することにした。
ほんとうは24時間ほど冷蔵庫に入れておくと、程よく水分も抜け、煙も落ち着いて最高の味と香りになるとのことだが、今回は夕食に間に合わせようと端折ってしまった。
サーモンは、味と香りが予想以上で、これがスーパーで買ったトラウトサーモンかと思うほど旨かった。


ホタテは、やや色が付きすぎたことと、しっとりとした食感にも欠けたのは残念であったが、旨味は凝縮されて噛むほどに味が出てきた。
冷蔵庫での乾燥時間が長すぎたことと、併せてピチットシートを使ったために、水分が抜け過ぎて、柔らかくて繊細な食感が失われたのかもしれない。
それと、違う素材を、漬け込みから燻煙まで、同じ工程でしたのも良くなかった。
しっとり感を出すためには、木陰の風乾と定温で燻す冷燻が良さそうだ。
身の締まった燻製は、単品でそのままおかずやおつまみにしても美味しかったが、保存がきくので、ほぐして炊き込みご飯や炒め物に使っても合いそうだ。
自作燻製器と自家製スモークチップのテストとしては、まずまずの燻製が出来たが、課題もいろいろあった。
山家料理としては少しおしゃれ過ぎるが、課題をクリアして、もっとフレーバーで美味な燻製を作ってみたい。

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「飛騨国分寺・八日市」と「暮らしと家具の祭典」へ行ってきた

2011年09月08日 | セカンドルーム

 

八日市は、大銀杏で有名な飛騨国分寺で毎月8日に開催されるフリーマーケットで、クラフト作家の作品や地元産の野菜や花が並び、伝統工芸品の実演販売なども行われる。

 

出店していた「こつこつ」さんで、かわいらしいワンちゃんのペンダントを見つけたので、孫のプレゼントに3匹買ってきた。
若い夫婦が、飛騨が気に入ってに移住し、アクセサリー作りに励む姿はほほ笑ましくてけな気だ。


暮らしと家具の祭典も毎年秋に開催される恒例のイベントで、飛騨の家具メーカーや工房が新作家具を発表している。
飛騨の伝統的な匠の技を生かしながら、木材資源の有効活用や新しいデザインの提案など、意欲的な取り組みが窺えた。


同時開催の左官職人、挾土秀平さんの講演も聴いてきた。
卓越した左官技術は、建築やデザイン界で高く評価されているが、スライドを使って過去の仕事の紹介と解説は、ユーモアたっぷりで面白かった。
職人が文化人になってしまうと、仕事の腕まで落ちて話が詰まらなくなるが、この人は伝統的な左官職に徹しながら、新しい世界を広げていく姿勢がすばらしいと思った。

話はがらっと変わるが、燻製作りの二日目は塩抜きと風乾である。
20時間ほどソミュール液に漬け込んでおいたサーモンとホタテを冷蔵庫から出して、2時間ほどかけて流水で塩抜きをした。


その後、風通しの良い日陰で網かごを使って風乾する段取りであったが、風もなく気温も高めだったので、冷蔵庫で乾かすことにした。


ここで登場するのが「ピチットシート」で、これを使うと刺身や寿司ネタなどの生鮮素材を、塩を使わず身を締めて生臭みをとって、旨みを濃縮するという。
メーカーは、薄い被膜作りにかけては業界一と言われているオカモト㈱であるが、調理道具にもその技術が生かされているとは驚きだ。


ピチットシートで包んだ素材を、10時間ほど冷蔵庫に入れて水分を取る。
この後は、薫煙と熟成の工程であるが、いよいよ明日は出来たての燻製が楽しめそうだ。

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サーモンとホタテの燻製作り

2011年09月07日 | セカンドルーム

 

飛騨地方は、今日も雲一つない抜けるような青空だった。
朝晩は急に涼しくなって、暖房が欲しいくらいだが、昼間の陽射しは強く、田んぼの草取りをしているとすぐに汗がにじみ出る。

強い陽射しを浴びて仕事をしていると、たわわに実った籾もいっそう膨らんでいくような気分になる。
こんな天気が続けば、あと2週間ほどで稲刈りも出来そうで、いよいよ3年目の米作りも大詰めに来た。

 

空気が乾燥し、乾いた風も吹き始めたので、先日作った燻製器と自家製スモークチップを試す好機がやってきた。
さっそくテストをしようと、燻製の定番であるサーモンとホタテを高山のスーパーへ買いにいった。
ネットで調べると、燻製のレシピは無数に出ているの、その中から好みに合いそうなのを選んで下ごしらえをした。
漬け汁(ソミュール液)の材料は、塩と砂糖、荒挽き胡椒、白ワイン、バジルである。


漬け汁を沸騰させて冷ましてから、サーモンとホタテをシール容器に入れて、冷蔵庫で20時間漬け込む。
ここまでが今日の仕込みで、これから3日間ほどかけて、塩抜き、風乾、薫煙、熟成などの工程を経て完成する。
なんともスローな料理であるが、促成よりは旨い燻製が出来るということなので、のんびり楽しむことにした。

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久しぶりの野良仕事

2011年09月06日 | セカンドルーム

 

飛騨地方にも、ようやく青空が戻ってきた。
明け方は少し雲が多かったが、程なく雲も切れて、爽やかな秋の空が広がっていった。

田んぼに近づくと、ひんやりとした空気から稲の香りが漂ってくる。
籾が熟してくるこの時期だけの香りは、どことなく懐かしさが感じられる。
久しぶりに洗濯をし、湿っぽい布団も干して、気分も爽やかになった。た。

傍らではユキも、気持ち良さそうに体を干している。


しばらく野良仕事をしなかった畑は、草が茫々で境が判らなくなってしまった。
収穫が終わったトウモロコシや、キュウリ、トマトなどの後始末も残っていたので、取りあえず枯れた蔓や茎を抜いて片付けた。

裏山を見回っていたら、大雨でえぐられたところが何ヶ所もあった。
ここは地盤が固いし、ほとんどが広葉樹の自然林なので安心しているが、最近は想定外の災害が起こるので過信は出来ない。
きのこ栽培のほだ木の周囲も、笹やつる草、茗荷などが、いっぱい茂っていた。


どう云う訳か、なめたけのほだ木が伏せてある所に、びっしりと冥加が生えていた。
冥加は抜き取り、笹やつる草は鎌で刈り取って、秋の収穫に備えた。

 

今年は雨が多かったし、これだけ手入れをしておけば、豊作が期待出来そうだ。

日が落ちると急に気温が下がり、夕方の散歩は肌寒いというよりは寒さを感じた。
いよいよ秋本番がやってきたようだ。

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稲の倒伏

2011年09月05日 | セカンドルーム

 

今日も雨降りで、ここしばらくは太陽の姿を見ていない。
長雨で籾の成長が心配だが、天気だけはどうしようもないし、水に浸かった被災地の田を思うと贅沢はいえない。


上手く受粉が出来なかった白穂や、カメムシに吸われて黒変した籾が多少混じっているが、見た目には去年より出来は良さそうだ。


今日の午後、飛騨古川へ行く途中で、国府町を通りかかったら、一面にそば畑が広がっていた。
ここは飛騨の穀倉地帯で、山国としては珍しく大きな田畑が広がっている。
最近は米からそばへの転作が増えて、年々そば畑が増えている。
白いそば畑と黄金色の稲田が交互に並ぶ風景は、背景の山の緑が映えて美しい。


近づいて田んぼを見ると、稲があちこちで倒伏していた。
原因はいろいろあるようだが、日照不足や肥料のやり過ぎで稲の成長バランスが崩れ、茎が徒長した結果だと言われている。
重くなった籾を、徒長した茎が支えきれずに倒れてしまうが、それに追い討ちをかけるのが激しい雨や風である。
稲が倒れると、穂が田んぼの泥で汚れたり、水につかって発芽したりして品質が低下するし、稲刈りも難しくなる。
去年はこの集落でも多くの田が倒伏して、取り入れに苦労したり、等級を落とされて嘆いていたが、幸い今年はそうした姿は見ないで済みそうだ。
米作りは、一瞬の自然の気まぐれで、春先からの努力が水の泡と帰すこともしばしばある。

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家の中でも虫たちと共存

2011年09月04日 | セカンドルーム

 

今日も雨が降ったり止んだりのすっきりしない天気であったが、被害をもたらすような大雨や大風は無かった。
気温は20℃ほどで、じっとしていると肌寒い。


電柵で囲ってある近所の田んぼを、イノシシかカモシカが横切って行った跡がくっきりと残っていた。
食い荒らした様子は無いので、籾の熟し具合を下見に来たのかも知れない。
柵を飛び越えたのか、通電してない時間帯に来たのかは分からないが、収穫を前にしてイノシシの動きは要注意だ。


昨夜はカマキリが、突然パソコンの上に舞い降りてきた。
雨宿りに来たり、餌を求めて時々家にやって来る。
コオロギや小さな虫は家の中に居ついているので、雨降りのエサ場になっているようだ。
門灯と居間の灯り以外は漆黒の世界なので、わずかな明かりを求めて、昆虫たちは入れ替わり我が家にやって来る。
ほとんどは門灯の周りにいるが、建て付けの悪い戸や壁の隙間はいくらでもあるので、簡単に中へ入れる。


天井裏や土間の天井にスズメバチが巣をかけたこともあったし、毎日通る家の中の通路や部屋にも、蜘蛛がやたらに巣を張り巡らす。
電気を消して布団に入ったら、蛍が部屋の中を飛んでいるのを見たこともある。
蛍なら歓迎だが、部屋に迷い込んだスズメバチに刺されて、手がグローブのように腫れ上がったこともあったので、歓迎ばかりはしておれない。
今は田畑の作物を荒らしているカメムシが、取入れが終わって寒くなると、越冬するために大挙して家に入ってくる。
お皿に潜んでいたカメムシを、レタスと一緒にほお張ってしまった時の臭さは強烈だった。
虫たちも鼠や蛇と同じで、わずかな隙間を見つけて侵入してくるので始末が悪い。
これも自然が豊かな証と思わなくもないが、はた迷惑な共存を無理強いさられている感が強い。

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栃の実が頭を直撃した

2011年09月03日 | セカンドルーム

 

飛騨地方は、風が少々強く時々雨が降る程度で、今のところ台風の影響は無い。
萩の花が咲き乱れ、すすきが風に揺れている様は風情があって良いが、被害にあわれた人たちのことを思うと、のんびり花を愛でる気にはなれない。

田んぼを見回りに行ったが、稲は昨夜の雨の影響は無く順調に育っている。
大きく垂れた稲穂に、様々な虫がやってくる。
中でも厄介なのがカメムシで、未熟な籾の養分を吸い取り、米粒が黒変して収量や等級に影響するので、農家の人たちに嫌がられている。
見つけ次第潰しているが、嫌な臭いが手に残ってなかなか消えない。

 


今朝、農道を歩いていて、風のいたずらで落下した栃の実が、頭を直撃した。
軟らかい外皮に包まれているので、痛くは無かったが突然のことでびっくりした。
まわりを見たら、栃の実がたくさん落ちていた。

今は実を拾う人もいないので、野生動物の貴重な餌になっている。
むかしは、米の取れない飛騨の山村で、稗や蕎麦と同様に、主要な主食の一つであった。


黄みを帯びたきめ細かい実は美味しそうだが、渋みやあくが強いので、木灰であく抜きをして臼でつぶし、水に晒して渋みを取らなければならない。
食べるまでに手間隙のかかる栃の実は、食卓から消えてしまったが、飛騨みやげとして栃餅や栃の実せんべいとして売られている。
縄文人も好んで食べ、飢饉に備えて栃の木を切らなかったという歴史のある食材は、おみやげ屋の店頭でしか見ることが出来なくなった。

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林道の散歩

2011年09月02日 | セカンドルーム

 

台風の影響で、各地に大雨を降らせているが、飛騨地方は時々青空も顔を見せる穏やかな天気だった。


台風の進路が定かでないが、大雨に備えて家の周りや田んぼの点検だけはしておいた。


日が短くなったので、午後の散歩は4時頃に出かける。
渓谷に沿って林道を1時間ほど歩いているが、まだ残暑が厳しく蒸し暑い。


所々にせせらぎがあり、そこだけはクーラーの吹き出し口のように涼しい。

支線に入ると草深くて、山仕事をする人もいないので踏み跡も消えている。

林道沿いには田畑がたくさんあったが、今は動物天国で、箱罠だけがあちこちに仕掛けてある。

 


田畑の跡地は草刈場になったり、植林地に変わっているが、畦や作業小屋の跡などが残っているのでそれと分かる。


かつて賑やかだった暮らしの痕跡を見つけると、秋の夕暮れでもないが、わびしさが募ってくる。

 

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燻製器が完成した

2011年09月01日 | セカンドルーム

 

夜明けの時間が少しずつ遅くなり、5時半を過ぎてようやく東の空が明るくなる。


目を西に転じると、山すそは雲の下で眠っていた。

台風12号の接近中にもかかわらず、上空をすじ雲がゆっくりと流れていて、まだその兆しは無い。
その後は薄日はさすが湿度が高く、相変わらず蒸し暑い一日だった。


燻製用のスモークチップが出来たので、きょうは燻製器を作ることにした。
板から作るのも手間なので、端材を入れていた木製の箱をばらして作り直した。
扉や金網を載せる棚、食材を吊るすフック、空気孔などを加工して、2ヶ所で開閉できる構造にした。

 


さっそく電熱器の上にバーベキュー用のプレートを載せ、チップを燻してみたが発火することも無く、具合良く煙が立ち昇った。


温度も弱で40℃、強で80℃ほどに上がり、温度や排気・吸気を調節すれば、温燻から熱燻まで対応出来る。
まだ気温も湿度も高いので、燻製作りには向かないが、乾いた秋風や木枯らしが吹くようになれば、旨い燻製で一杯やれそうだ。

 

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