バレンシア対Rマドリード後半

前半を1点ビハインドで終えたレアルの課題は2点ありました。一つは左SBメンディーの裏のスペースをカバーしようと思うあまり、サイドに寄ってあまり攻撃面を出せなかったボランチのセバージョスのところと、バレンシアの中央の堅い守りに阻まれて前半シュート0本に終わったCFエムバペのところでした。バレンシアもエムバペのスピードはわかっているでしょうから、無理に高いラインを引かずにスペースを消す守り方をしていました。

前半、互角の戦いを見せたバレンシアですが、守備で5バック、攻撃で4バックという併用のサッカーは選手にとってはきついサッカーです。特に、DF、MF両方を担当するリオハのところは交代枠などで手当てが必要と思われました。レアルは逆転勝利を狙って、ボール支配率を上げに行くサッカーを展開します。

この支配率の前に、バレンシアのDFは下がらざるを得なくなり、次第にレアルに連続攻撃をされるようになってきました。それも効いて、ベリンガムのパスから抜け出したエムバペが、相手DFのファウルをもらってレアルにPKが与えられます。しかし、このPKを蹴ったベリンガムがポストに当ててしまう、まさかの失敗をして同点ゴールはなりません。

それでも、ベリンガムが出したボールに、エムバペがGKをかわして押し込む超人的なプレーも出ましたが、これもオフサイドでノーゴールです。バレンシアの逃げ切りが見え始めた80分に、ビニシウスが相手GKの顔面に張り手を見舞う反則で退場になり、レアルは一人少なくなります。これを見たアンチェロッティ監督はセバージョスを下げてベテランのモドリッチを投入してアンカーに置き、ビニシウスが抜けたサイドのMFにバルベルデを置いて1ボランチの攻撃的布陣を続けます。

この采配が当たりました。バレンシアの、固めている中央のスペースに抜け出したモドリッチが、鮮やかな個人技からのシュートを決めて、レアルは同点に追いつきます。引き分けでも、一人少ないレアルにとってはある程度成果がありますが、最後のロスタイムにバレンシアの守備陣が無理にパスをつなごうとしたミスが出て、それを拾ったベリンガムの得点で2－1と逆転したレアルが、このゲームを勝利しました。

まれに守り切ることはありますが、やはりサッカーは連続攻撃を浴びていれば、どこかで綻んで失点してしまうものです。後半、あれほど前から行けていたバレンシアの攻撃が、思うように行けなくなったのがこの結果の要因だったと思います。首位と最下位の試合にしては面白い攻防でしたが、結果を見るとレアルが勝っているのも、サッカーらしいところです。

EF210系「桃太郎」

地元を通過していった貨物列車を牽引していた電気機関車EF210系「桃太郎」です。今の貨物列車は桃太郎か金太郎かブルーサンダーになっています。もともと、武蔵野線は貨物列車の首都圏迂回ルートとして開通した経緯があるので、この線が止まると東北地方の物流にも影響が出るという、重要な役割を担っています。

ミコアイサ

今日の散歩の目的は、渡り鳥で冬場だけ日本にやってくる写真の「ミコアイサ」を見に行くことでした。一昨年の年末に初めて見ましたが、当時は首を後ろ向きにして休んでいる写真で、前を向いて泳ぐ写真はこれが初めてです。「ミコ」の名前は、白い色が巫女の白装束のようだからです。撮影場所に行くと、大きな一眼レフカメラを三脚で立てている、愛好家たちがたくさんいました。