Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

史上最大の采配ミス(1997年日本対韓国)

2020-02-07 23:09:28 | ワールドサッカー
日本代表を見るようになって20年を超えた私ですが、一番忘れられない試合はこれです。1997年フランスW杯最終予選の3戦目、日本対韓国(国立競技場)です。当時、日本は初戦のウズベキスタン戦を勝利し、2戦目のUAE戦を引き分けての3戦目でした。当時、Jリーグの平塚(現湘南)でプレーしていたFW呂比須(ロペス)の帰化申請が通ったばかりで、加茂監督は呂比須をいきなりスタメンで起用してきました。

今の、レベルが上がった日本代表では考えられないでしょうが、当時はまだJリーグの外国人選手と日本人選手のレベルの差は大きく、Jリーグの外国人が帰化すればそれだけで代表入りできるほどでした。その呂比須とカズで2トップを組んできた日本に対し、相手韓国も呂比須のスタメンは読んでいて、カズに崔英一、呂比須に李敏成をマンツーマンでマークにつけて完封を狙ってきました。

当時の日本はパスを回すスタイルを取り入れ始めたばかりで、韓国は攻撃的MFの中田英寿や名波浩にまでマンツーマンをつける極端なサッカーで潰しにきました。この試合を動かしたのは、マークがついていないボランチの山口素弘の攻撃参加でした。上がってきてフリーだった山口の、相手の意表を突いたループシュートが決まって日本に先制点が入ります。

当時の国立競技場は、通路までぎっしりと埋まった、日本史上最高とも言える熱気に包まれていました。その雰囲気に、日本代表の加茂監督は飲まれてしまったかもしれません。1点リードを奪っていた加茂監督は、残り17分ほど残して、FWの呂比須を下げてDFの秋田を投入する交代を打ちます。スタンドの雰囲気は微妙で「本当に17分も逃げ切れるか?」という声があちこちから聞こえてきました。

そのサポーターの不安は当たってしまいました。左からのクロスを徐正源が合わせて同点にすると、マークする呂比須がいなくなって上がって来られるようになったDFの李敏成のミドルシュートが決まって韓国が逆転し、日本は勝てた試合を監督の采配ミスで落とす痛恨のゲームになってしまいました。これが、今でも忘れない「史上最大の采配ミス」です。

その後、加茂監督はアウェイのカザフスタン戦を引き分けたことで解任され、当時ヘッドコーチだった岡田武史氏が後任監督となり、ギリギリで2位に滑り込み、イランとの決戦を制してW杯出場を決めました。当時はまだ、日本代表がW杯出場を果たすことを誰もが確信していなかった時代で、私だけでなく皆心が揺れたのではないかと、当時のことを振り返ります。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ユベントス対フィオレンティ... | トップ | 冬の武蔵丘陵森林公園その1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ワールドサッカー」カテゴリの最新記事