伊藤敦樹、日本代表入り

今日、今週と来週に行われる日本代表の親善試合に、写真の浦和ボランチ、伊藤敦樹選手が追加招集されました。伊藤敦樹は実家が駒場スタジアムの近くで、少年時代から浦和レッズのサポーターで、当時の主力選手のサインは大抵持っています。浦和の下部組織に所属し、トップチーム昇格を目指したものの一旦は夢を果たせず、流通経済大を経由して念願のトップチーム入りを果たしました。

プレースタイルはダイナミックなオーバーラップを得意とする攻撃的なボランチです。ゴール前にうまく入り込んで点を取ることもできます。先日の天皇杯関西大学戦では決勝ゴールを得ています。浦和で言えば岩尾と組んだ時に相性の良さを発揮します。岩尾がアンカーの位置に残って、そこから出るパスをもらって生きるボランチです。

また、フィジカルが強く連戦でもコンディションが落ちないという強みも持っています。先日の関西大学戦では、ターンオーバーで主力選手を休ませた中、ベンチに入って途中出場して大丈夫な体力があります。昨年まで浦和を率いたロドリゲス監督も伊藤敦樹のことは信頼を寄せており、新人時代「17」だった背番号を「3」にする活躍を見せました。

浦和では一貫してボランチで起用されていますが、流通経済大時代はチーム事情でCBやSBもやったことがある万能選手です。浦和ではCBはホイブラーテンとショルツがいるのでCBでの起用はないでしょうが、緊急時はSBをやることもあるかもしれません。プロ入りの際は、そのユーティリティぶりも、評価の一つの材料だったことでしょう。

日本代表では田中碧、守田、旗手あたりとの競争になってくるでしょう。追加招集なので、いきなりスタメンはなさそうですが、途中出場で短い時間からアピールしていくことになります。これから、北米W杯に向けて、楽しみが一つ増えました。ルヴァン杯清水戦で彼を欠く大変さはありますが、日本代表での成功を期待したいです。