我慢して使えば点を取る(3/8浦和対岡山)

タイトルの「我慢して使えば点を取る」というのはチアゴ・サンタナのことです。彼はどちらかと言えばポストプレーヤーですが、体を張ってキープするまではできても、その後の展開力に難があります。この日は相手の岡山が3バックながらラインを高く保つ戦術で来たので、浦和はその裏を狙う戦術を何度も見せてきました。

そのため、マテウス・サヴィオのパスにチアゴ・サンタナが走り込むという、通れば1点という場面は何度も見られましたが、相手GKブローダーセンのダッシュが一瞬早く、なかなか前線にボールが収まりにくい展開が前半一杯続きました。もちろん、相手岡山の戦術は中盤の枚数を多くすることができるので、変なミスからカウンターを受けると危ない試合になります。

サッカーは最もミスが起こりやすいスポーツと言われ、浦和の中盤のパスミスやボールロストから岡山がカウンターを狙った場面は何度かありましたが、この日はボランチでスタメン起用されたグスタフソンがバイタルエリアに確実に残っており、少し遅らせればCBのホイブラーテンとボザが間に合ってくれるという連携で岡山の速攻を許しませんでした。

そのため、この試合はロースコアの展開が予想できました。相手岡山はGKブローダーセンのチームで、しぶとく守りながら少ないチャンスを決めてきたことで、ここまで京都とG大阪に勝利して勝ち点7を得ています。岡山にチャンスを与えていない前半の内容から見ると、1点あれば勝てそうに思えましたが、その1点がなかなか遠い展開が続きます。

41分、バイタルエリアから出た関根のパスを受けたチアゴ・サンタナが一旦はゴールと判定された場面も作りますが、微妙な判定はVARに持ち込まれ、オフサイドとなってゴールは取り消されます。この日の浦和はサイドのマテウス・サヴィオと金子のところではボールを持てており、惨敗だった柏戦よりは遥かに良い内容ではありましたが、それでも最低1点は取らないと勝てないです。

トップ下で起用された松本が、時折ボールを散らすことはできていても、なかなかゴールに絡めるところに来ていない課題があった浦和としては、ボランチの位置から安居かグスタフソンが援軍に来てくれると大きいのではと予想していました。その予想は当たったのですが、それは明日以降のマニアック分析で補足します。