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昇格プレーオフ決勝(12/3名古屋対福岡)

2017-12-03 20:24:37 | 他チーム
午前中、起きて来られないというダメダメな日曜日でしたが、昇格プレーオフ決勝の名古屋(J2:3位)対福岡(J2:4位)はテレビですが見ていました。名古屋はシモビッチ、福岡はウェリントンという、ヘディングに強いFWが1トップにいるという、似ているカラーのチームだろうと、試合前は思っていました。

映像を見てみると、その予想は覆されました。名古屋は名将風間監督が率いていますが、シモビッチの頭に頼るのではなく、パスをつないでシモビッチには足元のポストプレーをさせるサッカーをしていました。シモビッチの足元が上手いので、シモビッチも一つのパスの中継点と割り切っています。名古屋はJ2最多得点ですが、得点者は分散しています。

これに対し、福岡は堅い守りからのクロスを生かしたチームです。こちらは、ヘディングに絶対的な強さを誇るウェリントンの頭が命綱です。同じ3-6-1のシステムを引く両者ですが、アウトサイドの人選にもカラーの違いが出ており、名古屋は攻撃的MFタイプの和泉と青木に対し、福岡はDFタイプの駒野と亀川という違いがあります。

事実、福岡はJ2最小失点のチームです。守備の組織はしっかりしており、シモビッチにCB富安がしっかりついて、自由にはプレーさせないという気持ちは伝わってきました。富安が振り切られてても、サイドの實藤、堤がカバーする約束事は徹底していました。それでも、この試合は引き分けではJ2リーグで上位の名古屋がJ1昇格となるルールで行われています。

両チーム、持ち味を出して攻め合った、楽しめる試合でしたが、0-0のスコアで終盤まで来ると次第に福岡の運動量が落ちてきました。攻めなければいけない福岡は、ボランチの三門を下げてFWの城後を投入して、ウェリントンの頭狙いのサッカーで最後の攻撃を仕掛けます。名古屋にカウンターを食らったら止められない、賭けですが、それでも何度かチャンスを得たのはウェリントンの頭の強さゆえです。

最後は名古屋が0-0のスコアで逃げ切り、名古屋の1年でのJ1復帰が決まりました。名古屋にとっては、最多得点と言っても失点が多かった、苦しいシーズンだったでしょう。浦和もJ2で苦しんだことがあるのでよくわかりますが、それでも最低限の結果を残し、来季はJ1で自分たちのサッカーを試せます。もう落ちられない、そう思って来季は戦うことになるのでしょうね。

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