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実は不安定だった立ち上がり(9/30京都対浦和)

2006-10-01 20:18:49 | 浦和レッズ
この試合、私は京都に遠征していました。携帯の充電器を忘れたので、電池が不安になり、携帯からは更新しませんでした。そのため、更新が遅れ大変失礼致しました。埼玉新聞には完勝と書いてあるこの試合でしたが、実は立ち上がりの浦和には、ちょっとした隙がありました。

それは、三都主の裏のスペースを渡邊大剛に何度も突かれ、クロスを上げられていることと、堀之内が相手FWを捕まえきれていなかったことです。ただ、これらの問題には、浦和の選手たちが自ら解を見つけました。堀之内に関しては、前から当たる役割を闘莉王と入れ替えて、堀之内がこぼれ球を拾う係に変えました。三都主の裏は、長谷部、啓太らがカバーしました。

京都側から、この試合の勝利条件を検討すると、守備陣が浦和の攻撃を最低1点に抑えることと、頼みのパウリーニョが好調であること、少ないチャンスをものにすることの3点がありました。守備陣に関しては、柱谷監督が、持論の4バックを捨てて、変則3バックの新布陣で失点を抑えようとしてきました。少ないチャンスをものにするという意味では、失点直後に田原のポストプレーがうまくはまって、中山のシュートが決まった京都はある程度意図を実現したと言えなくもありません。

ただ、肝心のパウリーニョの動きが良くなかったです。ここで先ほどの浦和の守備陣の修正が出てきます。浦和としては、パウリーニョがDFライン裏へ飛び出す動きをさせたくありません。そのため、坪井や闘莉王が積極的に前に出て、パウリーニョにプレッシャーを掛けてミスを誘いました。パウリーニョは最後の方は、どこにいるかわからないほどの不振でした。

また、京都の守備陣も、守りを固めた割には、縦方向に入れ替わる浦和の攻めにうまく対応できませんでした。平川の左足シュートは決めた方をほめるべきですが、何度も達也、山田、ポンテにスペースに入り込まれ、自在にパスを回されていては、いつかは失点してしまうでしょう。

3バックのときは、極端なマンツーマンで守りを固める手もありますが、この日の京都は4バックに近い3バックで、登尾が左SBの4-4-2と言えなくもない布陣でした。柱谷監督は4バックにこだわりがあったでしょうから、今回の急造布陣には指示の不徹底があったのではと感じました。

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2 コメント

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選手層 (otteru)
2006-10-02 20:34:17
kobbyさんお疲れ様でした。

各所で言われている「層の厚さが強さに結びついていないのでは」という意見に対する、ひとつの答えが出た試合ではないかと思いました。



層が厚いから強い、とは限りません。

層が厚いから戦術理解度も高い、訳でもありません。

しかし、層が厚いということは常に

「11人×1.0」の力を発揮できるんですね。

豪華なメンバーを目の当たりにして物足りない人もいると思いますが、11の力を11人分出せることは、リーグ戦を戦う上では重要なことではないでしょうか。

京都戦の5点は「個」の総合力の高さを裏付けた得点だと感じています。



ちょっと語ってしまいました(笑)
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確かに総合力は高くなりました (kobby)
2006-10-02 21:56:11
ここ最近の浦和は、私もブログで書いていたように、確かに内容の良くない試合を拾っていました。しかし、考えてみれば、トップ下が山田一枚になる事態(清水戦)は今季の開幕時点では想定外だったはずです。それでも、しぶとく勝ち点を拾い続けた結果、ある程度メンバーが揃えば今回のようなゴールラッシュができることがわかりました。



今季の浦和のメンバーを見て、開幕前のゼロックス杯のG大阪戦を見ると、全試合ファンタジーあふれるサッカーで勝てるような幻想を抱く気持ちもわからなくもありません。しかし、これと言って穴がない状態を作っておいたことの方が、今季の開幕前の時点では重要でした。三都主がいなくても相馬がいる、山田も平川も右サイドで十分活躍できるなど、替えがきかない選手を作らないことが、重要な要素です。



でも、ワシントンだけは、同じ役割を他の選手がやれと言われてもできないけれど。
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