kotoba日記                     小久保圭介

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宇宙が鳴っていた

2018年07月21日 | 生活
早朝
高村薫の著書を持って
大きな中庭の細道を歩く
前の方に探す
後ろの方を探す
いない

道は細くて
曲がり
木々で蝉が鳴いている
凄く大きな音を出している
一番両耳で
臨場感がある場所を探し
そこに立ち止まって
蝉たちの鳴き声を
聞く
大音量
その時
宇宙から
蝉の大音量が聞こえてくるような
感じが
一瞬あった
わたしはその一瞬を捕まえた
逃さなかった
からだに宿した
蝉の鳴き声を通じて
大きな世界からの
音を宿した

高村薫の
空と海の本
それをもっていたからかもしれない

朝の贈り物は
わたしを目覚めさせた
蚊に刺されながら
飛び交うたくさんの
蝉の羽ばたきを見ていた
蝉の交尾を見ていた
蝉の羽をこすっている様子も
見ていた

聞く
見る
感じる
一瞬を捕まえ
宿す
そして
細道を歩いて
通りに出て
ドアをあける

どうも






駐車場の
屋上で見る


半ズボン

かき氷