欧州連合(EU)欧州議会は7月8日、EU欧州委員会や加盟国などに対し、中国が香港や新疆ウイグル自治区での人権状況を改善しない限り、来年2月の北京冬季五輪への政府代表や外父官らの招待を辞退するよう求める決議を賛成多数で採択した。
中国は反発した。
決議に法的拘束力はないが、EUと中国の関係悪化を象徴する形となった。
決議は香港紙、頭果日報 (リンゴ日報)を香港国家安全維持法(国安法)を根拠に取り締まり、廃刊に追い込んだことなどを「最も強い言葉で非難する」とした。
中国のEU代表部は7月8日発表した談話で「スポーツの政治問題化に断固反対だ。
非常に無責任で、各国のスポーツ選手の利益を損なう」と批判。
「香港に干渉するたくらみは実現しない」などとけん制した。
一方、中国外務省によると、王国務委員兼外相は7月8日、EUのボレル外交安全保障上級代表とオンラインで会談し「EUが中国との関係、協力を独自に発展させることを歓迎する」と強調。
対中圧力を強める米国に追随しないよう求めた。
ボレル氏は「EUは自らの価値や理念を堅持するが、香港の独立は支持しない」と表明したという。
EU側は昨年末に大筋合意した中国との投資協定の批准手続きを凍結するなど、中国の人権状況への懸念を強めている。
北京冬季五輪を巡っては、米下院のペロシ議長が5月、少数民族ウイグル族に対する「ジェノサイド(民族大量虐殺)」などの人権侵害を理由に、各国の首脳に「外交的ボイコット」を呼び掛けていた。
日本も少しは見習えばいいのに。
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