ホンダが原動機付き自転車(ミニバイク)のうち、排気量50cc以下の生産を終了することが6月22日分かった。
市場をけん引し庶民に親しまれる移動手段に育てたが、国際的な排ガス規制強化の流れで適用される新規制基準への対応が困難と判断した。
適用が始まる2025年11月までに生産を終える見通しだ。
ホンダは50cc以下でトップシェアを握る。
1958年に販売を始めた「スーパーカブ」シリーズが人気車種となり、市場拡大を主導した。
同シリーズは累計生産が1億台を超え、世界で最も売れたバイクとして有名だ。
燃費の良さなどが評価され、国内では郵便や新聞の配達用として普及した。
ただ、近年は近距離の移動手段として電動アシスト自転車が普及し、電動キックボードなどの存在感も高まる中、50cc以下の市場は大幅に縮小した。
日本自動車工業会(自工会)などによると、50cc以下の国内出荷台数は1080年には約198万台に上っていたが、2023年には9万台余りまで減少した。
バイクの排ガス浄化に使う装置はエンジンで温める必要があるが、50cc以下だと温度上昇に時間がかかるとされる。
ホンダは、現実的なコストで新規制に対応するのは難しいとみている。
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