リサイクル業の環境エネルギーと北九州市立大、一般社団法人HIBD研究所は6月7日、廃食用油から環境負荷の低い航空機用再生燃料(SAF)を作ることに成功したと発表した。
国内事業者が開発した技術による生成は、初めてという。
天ぷら料理などで使った油に水素を反応させて酸素を除去し、国際規格を満たす燃料にすることに成功した。
独自開発したセラミックス系の触媒を使用。
処理時に加える圧力が従来手法の半分程度で済むため、生産設備の小型化や水素の節約などコスト低減が期待できる。
2018年度から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助を受け、研究を進めてきた。
国は2030年に国内で使う航空燃料の1割をSAFとするよう義務付ける方針でいる。
二酸化炭素排出削減に向けて需要の増加が見込まれるが、研究が先行する水素を使う技術ですら生産に至っているのは世界でも数社にとどまるという。
今後、環境エネルギーなどは試験設備で触媒の長寿命化などに取り組み、2030年ごろに実用化させたい考え。
この日あったオンライン説明会で野田社長は「動物性油脂やココナツ油脂など、さまざまな油が使える。 原料が豊富な手法」と話した。
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