製薬会社ギリアド・サイエンシズは8月28日、エイズウイルス(HIV)感染症の治療に使われている「ツルバダ」が、国内でも感染予防目的で使えるようになったと発表した。
厚生労働省が同日、承認した。
感染リスクの高い人らが性交渉などの前に服用する予防投与は「PrEP(プレップ)」と呼ばれ、国内承認は初めて。
ギリアドのケネット・ブライスティング代表取締役社長は「目標は新規感染者をゼロにして日本および世界でのHIV流行を終結させることだ」とコメントした。
予防目的では1日1錠を飲む。
ギリアドによると、ツルバダの予防投与は、2012年に米国で初めて認められ、欧州、中国、韓国など50以上の国と地域で承認されている。
2018年に日本エイズ学会から要望が出て、厚労省が企業に開発を要請した。
海外で十分な実績がある場合に臨床試験(治験)の一部を省略できる「公知申請」という制度を使った手続きが進められた。
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