希望&夢

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かつて不要論もあった貨物列車が熱い!

2020年04月06日 | 社会

全国で貨物列車の需要が増している。

JR貨物によると、コンテナ輸送の取り扱い量は、2011年度から6年間で282万トン増加。

26両(積載量650トン)の貨物列車に換算すると、約4300編成分にも相当する。

背景には、環境に配慮する「モーダルシフト」の潮流や、ドライバー不足に悩まされるトラック業界の現状がある。

かつては不要論さえ存在した鉄道輸送が今、見直されている。

なぜ、コンテナ輸送量は増加傾向にあるのか。

交通経済学が専門で、国交省運輸審議会委員の根元・敬愛大教授は「トラックドライバーの慢性的な不足が要因の一つ」と分析する。

国交省によると、2018年4月の貨物自動車運転手の有効求人倍率は2・68倍で、平均の1・35倍を大きく上回る。

ドライバーが確保できないことから、鉄道や船舶の輸送へシフトしているという。

根元教授がさらに指摘したのはトラック輸送から、排ガスの少ない鉄道や海運に輸送手段を転換する「モーダルシフト」の潮流だ。

根元教授は「鉄道への切り替えは、CO2削減に対する姿勢を顧客にPRできる。 メーカーから小売り企業まで、鉄道を選ぶ企業が増えている」という。

JR貨物も、輸送力の強化に取り組んでいる。

2019年12月には、新たにけん引用の機関車13両とコンテナ約4000個の製造を発表している。

JR貨物の担当者は「今後もニーズが見込まれる路線の輸送力を強化し、大量の貨物を輸送していきたい」としている。

貨物列車の強みは、一度に大量の貨物を輸送できる効率性と、日本中に張り巡らされた路線を活用できることだ。

巨大災害が起こるたびに、線路網を駆使して大量の物資を届けてきた。

JR貨物の担当者は「線路網を利用できるのは強み。代替輸送の確保と路線の強靱化を進め、今後も災害に備えていく」としている。


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